彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十七章】

777話です ページ10

ツナの言葉により、皆の視線が一斉に私へと向けられる。あまりにも皆がこちらを見るタイミングが同時だったのでたじろいでしまったのは仕方がないと思う。

私はたまたま(・・・・)持ってきていた死炎銃で彼らの放った炎を相殺しただけだ。ちなみに死炎銃は後2発撃てる。

昨夜、寝る前にツナに頼んでおいたのだ。カートリッジの補充を。よかった。もしかしたら必要になるかもと思って頼んでおいて。

「ユキちゃん。ナイスアシスト！」

グッと親指を立てにっこり笑う白蘭に私は苦笑した。白蘭にそう言われるとなんか気が抜ける。

さっきまで敵として対峙していたというのに、今では、彼は仲間なのだという意識が芽生え始めていた。

いつの間にか入っていた肩の力を抜くと白蘭は武器を構え今にも襲ってきそうなチャイニーズマフィアの幹部へと視線を戻した。

遥弥さんと恭香さんは既に相手の大将と副将と闘り合っており、武器同士がぶつかり合う音や爆発音が聞こえてくる。

「こういう時こそ“気遣い”“思いやり”をして貰うと有難いんだけどなぁ」

「戦いはよーいドンの合図で始まるとは限らないあるよ」

隙を見せたお前らが悪い。暗にそう告げられているような気がした。そんな彼に白蘭は肩を竦める。

「まあ今のはボクらが悪いね♪んじゃあえて言わせてもらうけど君達こそ、隙だらけじゃないのかなぁ」

白龍。白蘭が自身の持つ匣アニマルの名を呼んだ、次の瞬間。

敵幹部の背後から白龍が咆哮と共に勢いよく飛び出してきた。いつ匣を開匣したのだろうかと目を丸くする私に白蘭は不敵に笑う。

「油断大敵♪」

箔は背後から感じた気配に振り返る時には既に遅く大口を開けた白龍が目の前まで迫っていた。

くっ、と顔を歪める箔は当たる寸前で体を仰け反り白龍からの攻撃を躱す。綺麗なイナバウアーだと感心していると綾に頭を叩かれた。

「今くだらないこと考えたでしょ」

「気のせいですよ」

嘘だーと疑惑を含んだ瞳に射抜かれながら私は彼女から白蘭へと視線を戻す。

さっきの白龍の攻撃が引き金となり、チャイニーズマフィアは攻撃を開始した。

ハタから見れば人数的に見てこちらが不利に思われる戦況だと思う。

しかしこちらは未来予知を持つユニさんと10年後のツナ以上の実力を持つ白蘭、そして遥弥さんに恭香さんがいるのだ。そう易々にやられはしないだろう。

とここで箔が白蘭の背後を取った。それを見ていたユニさんが声を張る。

「白蘭、わかっていますね？」

778話→←776話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す