776話 ページ9
「雲雀遥弥さん、……でしたね」
巫女衣装の女性……ユニが、深い青の瞳をこちらに向けた。
問わずとも答えがわかっているその質問を何故ここでするのか、それは白蘭とユニ、2人と遥弥たちが『知り合いでないことを装う』ためだ。
その意図をいち早く悟った遥弥が頷く。
「そうです」
「良かった。……私はユニ。大空のアルコバレーノをつとめています」
「姫……!?」
野猿、太猿がそれぞれ目を見開き驚愕の声を上げた。
今さっき命を落としたはずの自らのボスが他の世界では生きているのだ……戸惑うのも当然だろう。
ユキと綾が顔を見合わせている。きっと命を落としたユニが言っていた、『幸せな世界』の話を思い出しているのだろう。
「この世界の私は、ファミリーのみんなを守り通すことが出来なかった……。
そして私と白蘭と綱吉さんは、この世界の私とγを救うことが出来なかった」
「違う世界とはいえ、同じボクのせいだからね。せめてこれからの脅威からは守ってあげるよ♪」
大空2人が、鋭い殺気を込めて目の前のチャイニーズマフィアの幹部たちを睨みつけた。
ハルバートを構えた鳳翠鈴、そして霧の幹部の箔李儒が薄笑みを湛えて前に出る。
二人とも、遥弥たちと戦った、ミルフィオーレに潜入していた者達だ。
「綱吉クンたちは疲れてるだろうから、今は休んでて大丈夫♪ ……また後で少し手伝ってもらうかもだけどね」
「遥弥さん、恭香さん、あなたがたは鳳と箔を頼みます。残りは私と白蘭でおさえますので」
「異論ありません」
「ユニお姉様がおっしゃるなら」
二人がリルとともに前に出たことで、戦闘マニアである若干名は額に青筋を立てたが……ユキに止められて渋々引き下がる。
「……信頼していいんだろーな、白蘭」
「大丈夫だよ♪ 少なくとももうボクは、世界征服なんて狙ってないからね」
笑顔で答えて。
その瞬間____龍寧孫が掲げた右手から、会話によって生まれた隙をつくように、大空の炎の塊が撃ち出された。
真っ直ぐに守護者たちのいる方向へ飛来していくそれを見て、白蘭が白拍手でそれを迎え撃とうとするが。
……その炎の塊は、別の炎の塊が撃ち出されたことによって相殺された。
「ユキ……!?」
驚いたように10代目が目を見張る。
今のを相殺したのは、死炎銃を使ったユキだったのだ。
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さにー☆彡(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます、お話については夜野兎さんと決めていきます! 主人公というのはユキちゃんでしょうか……? とにかくこれからも頑張ります。 (2018年8月12日 7時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - もしできたら、そんなティナちゃんが主人公のお話しを読みたい、なんて言ってみたり...(*/□\*) これからも更新頑張って下さい!応援してますm(_ _)m (2018年8月11日 23時) (レス) id: 8ae51bebd5 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!!さにーさんの作品はほとんど読ませて頂いたんですが、特にティナちゃんが大好きです(^ー^)師弟の関係でティナちゃんを嫌っているように見えて尊敬しているところもある。そんな師弟関係についにやけながら読んでます苦笑 (2018年8月11日 23時) (レス) id: 8ae51bebd5 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます!まだまだ先は見えませんがこれからもよろしくお願いします! (2018年7月14日 22時) (レス) id: 7528447bd9 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - いつも見させていただいています!まさかこのタイミングで百蘭とは!驚きです!?もしかして、雲雀姉弟の母上でますか?楽しみです!更新頑張ってください(`・ω・´) (2018年7月14日 21時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜野兎×さにー☆彡 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2018年7月10日 21時