彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十四章】 (ページ47)

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677話ですページ47

昔の彼ならかなり翻弄されていたというのに……成長したと言うか手慣れているというか……

「ツナ、お前が決定しろ。そのメンバーでいいのか？」

恭弥さんを上手く説得したディーノさんがそうツナ尋ねた。尋ねられたツナはいきなりの質問でえ…っと言葉を零す。

けれどそのすぐ後に、異論はないのかはいと返事した。そんなツナにリボーン先生はニッと笑う。

とここでフゥ太が隣に立つジャンニーニに目を向ける。

「ところでジャンニーニはいいの？同じ無属性でメカニックのスパナが選ばれちゃったけど」

スルーされてるけど……と後に付け足すフゥ太にジャンニーニはヨヨ、と言葉を零しキョトンとする。

確かに……あれほどスパナにだけは負けたくないと言っていたジャンニーニが戦士として選ばれたスパナに何も言わないだなんて……

「ざ…残念ですが仕方ありませんね♪」

先ほどディーノが浮かべた満面の笑みに負けず劣らないほどの良い笑みを浮かべグッと親指を立てる。

……危ないことをするほど、スパナさんに勝ちたいとは思わないようだ。全然残念という気持ちが感じられない。

「ああ～～～～あっ」

するとここで相手側から深いため息が聞こえた。だり～っと座り込むは赤髪の男である。

「あいつ…」

「口笛吹いてた…」

「マグマ風呂野郎！！」

「白蘭様、悪いが出番ねーし…正直イヤになってきました～～」

その場に寝転んでしまう彼に桔梗は白蘭に向かって謝罪する。

「ザクロがダラけてきました」

「ん。じゃあ急ごうか。それじゃあ今度はミルフィオーレの参加戦士を紹介するよ。

雲は最も頼りになる真6弔花の優しいリーダー桔梗。晴は殺したいほど生ける屍デイジー。霧は真実を語る幻影の巨人トリカブト♪」

とここでバジルさんがそれじゃあ足りない！！と叫びをあげた。

「お前達の雲と霧の数は2だぞ！！」

確かに霧、雲共に2と記されている。それなのに彼らは一人しかいない。これではルールに基づいて彼らの負けとなる。

が彼らに焦りの表情はない。それどころかまあ困ったとあからさますぎる演技をしている。

「なーんて言わないよ。前にも言ったように真6弔花にはAランクの部下が一人につき百人ついてるんだ。後二人の霧と雲のプレイヤーはここに既にいるよ。

トリカブトの部下猿と桔梗の部下箔(はく)李儒(りじゅん)ね♪」

白蘭が言い終わると同時に霧が発生する。そして私達の目の前にカンフー服の男と忍服に身を包む男が突如現れた。