彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十四章】 (ページ45)

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675話ですページ45

「なっリボーンさん」

リボーン先生の言葉に、待たんかと文句を言う男が一人。笹川先輩である。

「オレが出れんのは可笑しいではないか！！極限に我流と修業をしたんだぞ！！」

拳を構える笹川先輩に「ここは我慢してくれ」と入江さんは静かに告げる。

「条件は向こうも同じ。これがチョイスなんだ」

『私的にだけどこちら側のジャイロルーレットの結果は悪くないと思うけどな～～。ほら君達のお母さん出るし』

「いい加減お母さんって言うのやめてくれませんか。しつこいしそろそろこの口論自体飽きてきたんですけど。……それとも耳が遠くなったの？フィオレンティーナおばあさま」

『あ、ここでそう言っちゃうんだぁ……へぇ～～。それは私への宣戦布告と受け取るけどいいのかな？』

にっこりと笑うティナさんに遥弥さんも笑い返す。
しかし何故だろう、両者笑顔だと言うのに、その後ろは吹雪いているような気がする。

心なしか、ここいらの空気が1、いや5度ぐらい下がってるような。

「ふ、二人とも、お、落ち着いて……」

『うん？何言ってるのかなツナ君は。十分落ち着いているよ、私は。ただ宣戦布告を受けたからにはそれ相応の対応でやり返さないと遥弥君に失礼だよね？』

なんてツナに向かって子供のように笑うティナさんにツナは青ざめた。私は思わず頭を抱える。遥弥さんもティナさんも何故相手を煽るようなことを言うのだろう。

「あのお願いですから、ここで喧嘩はよしてくださいね。……遥弥さんは戦士に選ばれたのですから」

『大丈夫だよ、ユキちゃん。ここで喧嘩をおっぱじめるほど馬鹿じゃないさ！！けど遥弥君、チョイスが終わったら覚えておくんだね』

「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」

ヒューと冷たい風が私達の間を通り過ぎていく。少し間を置いた後すると入江さんが咳払いをした。

「あの話戻すけど、僕は彼女の言う通りだと思う」

「……お母さんってことが？」

「ち、違う！！それは断じて違うから！！」

「綾さん、ここでボケを入れないでくれる？話が進まない」

「……うん。ごめん。あの遥弥兄さんもごめんなさい」

「……おやつ抜き延長」

ボソッと呟く遥弥さんに綾は青ざめ肩を落とした。

「そ、それに向こうは一人少ない上、白蘭サンも出れないんだ！！」

「そんな理由で納得すると思ってんの？」

……前言撤回。文句を言うのは二人だった。僕は出るよ、と恭弥さんがトンファーを構えると周りは慌てた。