彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十四章】 (ページ32)

今日:26 hit、昨日:1 hit、合計:9,585 hit

662話ページ32

「自由奔放おばさんには言われたくないですね」

『おばさっ……ねぇ遥弥くん、君はあれかな？ドMなのかな？私を怒らせてこてんぱんにされるのがお望みなのかな？

いいよ、私、恭ちゃん顔を叩きのめすの大好きだからぁ！本気でぶっ潰してあげるよ死ぬまで』

やめてください、とユキが心底嫌そうな顔で言った。これ以上手間をかけてくれるなという声だった。当然である。

遥弥はそっぽを向いたままフンと鼻で笑った。

「それに俺は必要最低限のことはやってるでしょう？俺がこの時代に来たのはただの事故。

師匠、あなたが来たのは父さんに頼まれて断れなかったから。そもそも関係ないじゃないですか、師匠は」

『ボンゴレの抗争に関わってくるんなら、私にも関係あるんだよ。っていうかね、あのツナくんだよ？

遥弥くんが、パラレルワールドに存在する自分の双子の姉やら、父親の妹やらと仲良くしてたらさ、この子たちも守りたいなって思うじゃん。

だってあのツナくんだよ？』

「2回言うな」

10代目の底なしの人の良さは遥弥もよくわかっている。

遥弥は1年半も共に過ごして情が湧いたが、よくもまあ見ず知らずのパラレルワールドの人間たちを守ろうと思えるものだ。

『そもそもね、チャイニーズマフィアにボンゴレリングを手に入れられちゃったら、向こうのボンゴレもそれなりに困るんだよ。

ツナくんたちが使うのはボンゴレギアだから、抗争になったら有利なのはこっちだけどさぁ。

和睦会議でいきなり発砲されたから、襲撃がAちゃんの計画と被っちゃうし……ほんと散々なんだから。

もう遥弥くんがボスと幹部をまとめて倒してくれた方が、こっちの世界も守れるし向こうでの私の仕事も減るし、ぶっちゃけ楽なんだよね』

「ティナお姉さん、本音ダダ漏れだよ。……て、いうかボンゴレギアって、何？」

『あー。リングの進化形みたいな』

「いやそんなポケモ●みたいに言われても」

いいんだよもうそこは気にしないで！とティナはだん！とテーブルに拳を打ち付けた。

あ、はい、と身を引く悠弥と綾。

『とりあえずね！何にせよ遥弥くんには強くなってもらわなきゃ困るの！

チョイスで出番はないかもだけど、私がわざわざ来てあげたんだから！』

「ティナさん、だから本音ダダ漏れですよ」