彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十四章】 (ページ15)

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643話ですページ15

「いえいえいえもったいないお言葉！！自分なんてまだピヨっ子です！！ですがお役に立てるのなら力の限りやらせていただきます！！」

ツナと私の言葉に俄然やる気が出てきたらしく獄寺さんは自身の胸を叩く。そんな獄寺さんに遥弥さんは「単純」と私達が思った言葉をサラリと言ってのけた。

ピキッと青筋をこめかみに立てる獄寺さんは「んだと！！」と喧嘩腰になるが、遥弥さんは素知らぬ顔であらぬ方向へと向いている。

遥弥さんらしい行動に少し笑っていると「オレは嫌だぞ」と笹川さんが抗議に出た。

「タコヘッドの指導なんぞ極限にクサクサする」

「ランボさん、あの愚か者嫌～～い」

「何とでも言えっ！！オレは10代目とユキさんに任されたんだ！！引きずり回してでも教え込むからな！！」

「……いや任せたの、弟君じゃなくてディーノさんじゃ……」

「しーっ、だよ。綾ちゃん。折角はやくんがやる気になってるんだから水差しちゃダメ！」

面白くなってきた、と目を輝かせるティナさんに綾は苦笑気味にそうだねと返す。

いや、そうだね。じゃないと思うのだが。

「次にクローム髑髏。お前は匣兵器強化のためにも半分の時間をアルコバレーノマーモンの残した幻覚強化プログラムで修業し残りの時間を格闘能力アップに使うんだ。

あそこの二人と綾に手伝ってもらってな」

ディーノさんは親指で入り口を指差す。ふとそちらに目を向けるとビアンキさんとイーピンが手を振っていた。

どうやら彼女達と綾がクロームさんのコーチになるらしい。ギョッとする綾は「ちょっ！！ディーノさん！！聞いてないんだけど！？？」とディーノさんに言った。

「聞いてなくて当たり前だ。教えてないからな。だってお前、聞いてたら絶対拒否るだろ？めんどくさいって言って」

「ゔっ。わ、わかってるならどうして！？」

「遥弥、恭香、ティナ、オレ、リボーンの5人を抜きにして、強さを比べるとお前、ダントツに強いじゃねーか」

「……そ、その5人を抜きにして比べたら……まあ、そうだね」

「近距離タイプであるトンファーの使い手であるお前をリボーンが見逃すと思うか？言っとくがお前を修業のコーチに取り入れようと最初に言ったのはリボーンだからな」

リボーン先生の方をジロリと憎たらしく見る綾ははあっと息を吐いた後、わかった、と承諾した。

「そのかわり、遥弥兄さん。修業後にスイーツ作ってね！！和菓子でも可！！あ、どうせなら二つでもオーケーよ！！」