彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十四章】 (ページ13)

今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:9,581 hit

641話ですページ13

「よし。揃ったな」

食事後、私達はトレーニングルームに集まっていた。そういえば食餌の後あたりから笹川さん達の姿がどこにもないのだが……どこへ行ってしまったのだろう。

「今日から本格的な匣兵器の修業だがリボーンの一番の教え子であるオレが全体を仕切る家庭教師をすることになった」

よろしくな、とディーノさんは笑みを浮かべる。そんな彼の表情に文句を言いたそうな顔をしている男が一人。

「ヘナチョコのあいつなんかに務まるんスかねー」

前言撤回。文句を言った獄寺さんである。そんな獄寺さんにツナはコソコソ、と獄寺さんに何か耳打ちをする。ツナの言葉を聞いた獄寺さんは確かにそーっスけど……と呟く。

「ちなみに今回オレはその上の役職“家庭教師の精”だからな」

「妖精になっちゃったよ！！」

しかもワイヤーでつってるし！！と突っ込みを入れるツナに私は苦笑う。ツナの突っ込み体質は今も健在だったらしい。

にしても家庭教師の上の役職なんてあるんですね。初めて知りました。

「ディーノがヘボい時はオレが制裁をくだすから安心しろ」

とリボーン先生が言った瞬間、ディーノさんの�茲目掛けて飛び蹴りを一つ与えた。まさか蹴られるとは思ってもなかったのだろう。避けられずに蹴りを食らうディーノさんはそこから続く連続の蹴りをモロに受けた。

やめろってリボーンと訴えるディーノさんにリボーン先生は後2、3撃の蹴りを与えてからフワフワとワイヤーで浮かんだ。

「って事で始めるが…その前にクローム。意識確認だ。お前はボンゴレ守護者であると同時に骸の一味でもある。

ミルフィオーレとの戦いには味方として数えていいのか？」

ディーノさんの問いにクロームは少し考えた後、力強く頷いた。

「私、もっとちゃんとして…強い人になりたい…それが過去に帰ることに繋がると思うから」

クロームの答えにディーノさんはニッと笑う。どうやら彼女の覚悟を受け取ったらしい。

「よし。頼んだぜ。それとランボにも本格的な修業をしてもらう。白蘭を倒すには守護者全員の力が必要だ」

みんなの視線がランボにも集う。ランボはその場に寝転んでどこから取ってきたのかわからないが鉛筆で遊んでいた。

「オレはこの時代のツナに聞いてお前達のボンゴレ匣のことを多少は知っている。そこから考えてそれぞれに違う修業をしてもらうつもりだ。

ちなみに雲雀恭弥はオレとの修業をもう開始している」