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18話 ページ21

尾「ねぇ、3人とも。犬が木の上に登って降りられなくなっちゃったみたい。助けに行ってくれませんか?」

ア「犬の救助?一般消防士の担当じゃないのか。」

尾「消防官と一般の消防士を混同した間違い電話はしょっちゅうなんです。どうせ仕事捗ってないんでしょ。Aくん以外。」

アーサーと森羅は図星をつかれたようで黙った

尾「後は私がやっときますから。」

『俺も手伝いますよ』

尾「ほんと?助かります!」

その言葉にアーサーは目を輝かせた

森「いいですよ、俺行ってきます。俺の能力なら木から降ろすのも簡単ですし。」

そう言って犬の救助へ言った

アーサーと一緒に



尾「Aくんは行かなくてよかったんですか?」

『俺はいいですよ、茉希一人に仕事押し付けるなんてできませんし。』

尾「イケメン…あの2人にも見習ってほしいですね。」

『あいつらは子どもっぽくて元気なところが取り柄でしょう。』

ははっと笑って言う

ん、茉希さん微妙に頬が赤い?

尾「Aくんはどうして消防官になったんですか?」

『俺は…』

『森羅たちと同じように、人々を守るためですよ。』

尾「そうなんですね!」

なんて茉希さんが嬉しそうに笑うから、少しだけ罪悪感が生まれた

『あの、茉希さん…1つ聞いて欲しいことがあるんです。』

嘘をついた分だけ真実も話しましょう

尾「なんですか?」

『俺、というか私、女なんですよ。』

尾「……ええええ?!」

『一応、履歴書には書いてあったと思いますが、見てませんよね。』

尾「すみません、見てないです…」

『怒ってるわけじゃなくて、茉希さんとちゃんと仲良くなりたいなって思って、その…』

自分でも唐突の告白をしてパニックになっていた

尾「くすっ、そうだったんですね。教えてくれてありがとうございます!」

また嬉しそうに笑った

今度の笑顔は私の心も温かくなった

その後も茉希さんと色々な話をした

初めて女の子として会話したので新鮮だった



ジリリリリリ

尾「!」『!』

焔人が出現した

武「焔人だ、準備しろ!ん?森羅とアーサーはどうした。」

尾「……」

茉希さんは目を逸らして黙ってしまった

やばいタイミングで外出させてしまったようだ

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作者名:1006 | 作成日時:2020年8月5日 21時

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