検索窓
今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:178,032 hit

第11話 ページ12

竈門炭治郎side





あの無限列車の任務の日から時が過ぎた。

俺が目を覚ますと、善逸も伊之助もすでに目覚めていた。

善逸はまだ頭に包帯を巻いていて、痛々しかったが、悲しい匂いを漂わせることは少なくなった。

もともと怪我のほとんどが打撲だった伊之助は、完治に近い状態だった。







煉獄さんは、現在自宅療養中だ。

のちにしのぶさんから聞いた話だが、煉獄さんは何度も生死の淵をさまよったらしい。


しかし、心臓が止まってしまう度に何かに押されるようにこちらに戻ってきたのだという。

途中から、千寿郎君という煉獄さんの弟がやってきたとも聞いた。


煉獄さんの目と鳩尾と内蔵は酷いもので完璧に傷が治ることはまずないらしい。

左目は使い物にならなくなり、鳩尾にも傷跡が残ることとなったらしい。

しかし、内蔵だけは殆ど治っていたという。





俺たち3人は、怪我が治ると、しのぶさんから許可を貰い、煉獄家へ行くことにした。









「蝶屋敷見て思ったけど、柱の人の家って皆、こんなにでかいの⁉」

「壊しがいがあるぜぇ!」

「2人とも落ち着かないか。近所迷惑だぞ」

しのぶさんに教えられた道を通り、なんとか来た煉獄家はかなり大きなお屋敷だった。

立派な門構えの扉はきっちりと閉められている。

妙な威圧感があるそれは、なかなかに重く、開かない。

きっと鍵でもかかっているのだろう。




「すみませーん!竈門炭治郎ですー!!煉獄杏寿郎さんはー!いらっしゃいますかー⁉」

大声を出すと、少しして扉がゆっくりと開かれた。

そこには、煉獄さんをそのまま小さくしたような男の子が立っていた。




燃えるような髪もギョロリとしたどこを見ているのか分からないような目も、全て煉獄さんに似ていた。

この子が千寿郎君なんだろうな、と何となく理解した。

「兄から話は聞いています。どうぞ、お入りください」




そう言って案内されたのは煉獄さんの自室であった。


「兄上、炭治郎さんたちがいらっしゃいました」

「入ってくれ」

中から聞こえてくる煉獄さんの声はこの間より落ち着いていて、どこか安心するような声音であった。

第12話→←第10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (149 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
262人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

スノードロップ(プロフ) - ユリさん» 最後まで、お付き合い有難うございました!続きですね…!?頑張らせていただきます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。出来れば続きがみたいです (2019年12月11日 1時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - ツバサさん» とりあえず、話の流れと大まかな物語は書いているので、更新ペースを上げられれば、と思います!頑張らせていただきます! (2019年12月9日 7時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ - この後の展開が気になり過ぎて待ちきれません。更新頑張ってください (2019年12月9日 4時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - サクラさん» 有難うございます(*^-゜)vThanks!更新ペースは、遅いですが、最後まで見てくれると嬉しいです! (2019年12月2日 7時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スノードロップ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。