九十七話 合格 ページ6
「ちょ…ちょっとサスケ君、さっき先生が!!」
『いくらエリートうちは一族でもそれは流石にヤバイ!』
「うるせぇ。」
そう言い放ったサスケ君は、「大丈夫だ。今はアイツの気配は無い。」と、やけに余裕だ。そして、最後に一言。
「足手まといになられちゃ、こっちが困るからな。」
「!」
今、いつものサスケ君なら、絶対に言わないであろう言葉が聞こえて来たんだけど……
いつも「オレは一人でも行ける」とか言ってるヤツが、仲間の心配って…
よし。これで確定した。
お前ツンデレだな。
「…」
『ん?』
一人でサスケ君をニヤニヤ確信染みた笑みで見ていると、不意にサクラちゃんの方に目が行った。
無言で弁当を見つめているサクラちゃん。
最初は何かに迷っている様な顔をしていたが、暫くして「よしっ」と何かを決心した顔に変わった。
「わ…私のも!どうぞ!」
「『!』」
バッと差し出された弁当。
…二人共、まだちょっとしか弁当食べてないし、お腹減ってるはずなのに…
涙腺が段々ゆるくなってきた中、ナルト君と目が合い、二人でニカッと笑い合う。
そして、照れ草そうな顔をして、ナルト君が「へへへ…ありがと。」と、皆に言った……
その時だった。
辺りから、急に煙が舞い上がったのは。
「「「『!!?』」」」
えっ、何事!?
皆して目を見開くと、煙の中から人がもの凄いスピードで出てきた。
………って、カカシさんじゃんんんッ!!!!
「お前らあぁああああっ!!」
「!」
「うわぁああ!!」
「きゃあああああああああ!!!」
『ぎゃぁあああああああ!!!』
あ、ダメだこれ。死ぬわ。
脳に危険信号が鳴り響き、咄嗟に私は両目をつぶった………
が、いつまで経っても何かが起こる気配は無い。
『?…』
ゆっくりと目を開けて見ると、そこには満面の笑みの師匠が目の前に。
……へ?
状況が良く理解出来ていない私達を前に、満面の笑みのまま師匠は一言。
「ごーかっく!」
「…………え!?」
「は?」
「………」
『………ええええええぇぇッッ!?!?』
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キイラギ(プロフ) - スカイさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません。面白いと言って頂き何よりです!更新再開は検討中ですが、気長に待って頂けたら光栄です。もしかしたら近々するかもしれません。 (2021年4月10日 17時) (レス) id: bbcff2f923 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました.....!もしまた更新再開して下さったら本当に嬉しいです。作者を陰ながら応援させていただきます。 (2021年3月28日 14時) (レス) id: 5b3c3774ee (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 瑠威さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらい嬉しいです!今後もどうか宜しくお願いします! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 7df02dd123 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威(プロフ) - 凄く面白かったです!続き楽しみにお待ちしてます! (2020年1月12日 0時) (レス) id: 248b7ead12 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 前章でもコメントして下さった方ですよね!応援ありがとうございます!!こんな不束者の小説ですが、今章でも宜しくお願い頂けたら幸いです!! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2019年6月7日 20時