百〇五話 新章 ページ14
「どうした?この世の終わりみたいな顔して。」
帰り道。
綺麗なオレンジ色の空を見上げながら歩を進めていると、具合でも悪いと思ったのか、隣を歩いていたカカシさんがそんな事を言ってきた。
…いやどうしたも何も、新章開幕しちゃったんですよ!?
しかも、波の国編!!少年漫画あるあるのヤバイ敵キャラとか絶対出てきますって!!
そりゃあこの世の終わり見たいな顔にもなりますよォオオオッッ!!!
と言いたいのはグッと我慢して、『いやぁ、お腹減っちゃって…アハハ…』と苦笑いする。
「…そうか。ま!明日は明け方に出発の予定だからな。夕食食べたら早めに寝るぞ。」
『ラジャー。…って言っても、どうせカカシさん遅刻するんでしょ。私もちょっと寝坊しちゃおっかなー』
「お前ねぇ…師匠への信頼がもうちょっとあっても良いと思うんだけど。」
『日頃の行いのせいですよ。』
「ハァ…昔はもっと素直で良い子だったのに…」
なんて、反抗期の子供を持ってる母親の小言みたいな事を言うんで、思わず『ぷっ』と吹き出した。
『…あ、そう言えば。』
「ん?」
前々から聞きたかった事を思い出し、ポンッと拳を打った私。
『カカシさんって、いつも私より先に外出てるのに、集合場所に到着するのは遅いですよね?間の時間で何処か寄ってたりするんですか?』
それさえ聞いとけば、カカシさんがいつまで経っても集合場所に現れない時に、ひっ捕まえる事が出来ると思ったのだが…
質問を聞いた途端、「…あー……」と歯切れの悪い声を出しながら、視線を泳がすカカシさん。
?…なにか言えない事なのだろうか?
「んー……ま!色んな所に、な。」
『………』
思いっきり誤魔化された私であった。…無念………。
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キイラギ(プロフ) - スカイさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません。面白いと言って頂き何よりです!更新再開は検討中ですが、気長に待って頂けたら光栄です。もしかしたら近々するかもしれません。 (2021年4月10日 17時) (レス) id: bbcff2f923 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました.....!もしまた更新再開して下さったら本当に嬉しいです。作者を陰ながら応援させていただきます。 (2021年3月28日 14時) (レス) id: 5b3c3774ee (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 瑠威さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらい嬉しいです!今後もどうか宜しくお願いします! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 7df02dd123 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威(プロフ) - 凄く面白かったです!続き楽しみにお待ちしてます! (2020年1月12日 0時) (レス) id: 248b7ead12 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 前章でもコメントして下さった方ですよね!応援ありがとうございます!!こんな不束者の小説ですが、今章でも宜しくお願い頂けたら幸いです!! (2019年6月16日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2019年6月7日 20時