七十五話 遅刻 ページ30
…遅い。遅すぎる。
カチッ、カチッと時計の針が動く音が響き渡る中、私は『はぁ〜…』とため息をついた。
先生が一行に来ない。
いや、私も遅刻しちゃったし？責める立場じゃないけどさ。
遅くない？
「ったく、こんなに時間遅れんなんて先生失格だってばよ！Aネーチャンもそう思うよな！？」
『ま、まあそうだけど…』
ナルト君に話を振られ、曖昧にそう返した。
…いや、だってこの班の先生ってどう考えてもカカシさんだよね？
あの人私より家早く出たハズなのに、どこで道草くってんだか…
『ってナルト君？何やってんの』
「決まってるってばよ！今度こそ先生にイタズラしてやんの！」
「あ！またやってる！」
「ニシシ…」と意地悪そうな笑みを浮かべて黒板消しをドアに挟んだナルト君を見て、サクラちゃんが「ったくもう…」と呆れた顔をする。
「Aさんからも何か言ってやって下さい！」
『うーん…まー、いいんじゃない？』
「ちょ、Aさんまで！」
正直、師匠の遅刻に私もイラついていた所だし…って言うかカカシさんだったら黒板消し避けちゃいそう。
と、その時。
ガラララッ
「「「『！』」」」
お、来たぞ！
ゆっくりと開かれたドアの隙間から、見馴れた師匠の姿が現れた。
その頭の上には落下している黒板消しがあり…
バフッ
「！」
カカシさんの頭に、白い粉が舞い上がった。
…え、マジか。本当に当たっちゃったよ。
ナルト君と顔を見合わせ、ハイタッチをする。
「ヤッタァァアアアアッ！！遅刻の恨み、晴らせたってばよぉぉおおおおお！」
『よくやったナルト君！！君は勇者だぁぁああああッッ！！！』
二人で肩を組んで喜び合っている隣で、「先生ごめんなさい、私は止めたんですがナルト君とAさんが…」と弁解するサクラちゃん。
サスケ君に関しては、“オレは一切関わっていない”とでも言う様に、一人窓の景色を眺めている。
そんな私達を無言で見つめていたカカシさんは、ニッコリ笑顔で一言。
「んー…なんて言うのかな？お前らの第一印象はぁ……嫌いだ！」
「「「『……』」」」
早くも第七班の絆に亀裂が入ったお昼時の事だったとさ。
おい、満面の笑みでとんでもねぇ事言ってきたぞカカシティーチャー……
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キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います！！いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします！ (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました！！これからも頑張って下さい(*´∀｀*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます！応援しています！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います！最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです！ (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キイラギ | 作成日時：2019年1月2日 22時
