検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:109,410 hit

四十七話 修行 ページ2

『ったくなんで分身の術が発動しないんだぁああああ!!』
「Aネーチャン頑張れってばよ!」
「そうですAさんっ!!青春フルパワーで頑張って下さい!!」
『…』


昼下がり。
演習場にて分身の術の修行をしていた私は、さっきから横で応援してくる少年二人組に呆れた視線を送った。
リー君は修行だからまだいいとして、ナルト君はなぜここに居るのか…まったくの謎である。


「そーいえば、オレってばアカデミーで昨日分身の術習ったてばよ!」
『え!マジで!?』


アカデミー。そこは忍者のひよっこ達が通ういわゆる学校的な場所で、忍として最低限に必要なことを習う所…だとカカシさんに聞いたんだけど、そこで分身の術を習うってことは…
やっぱり、この術基本的なやつなのか…


『…もしかして、学校で習ったってことはナルト君、もう分身の術マスターしちゃってんの?』
「そ、そんなの決まってるってばよ!楽勝楽勝!」


マジか…12歳の子が楽勝の術を毎日練習してる私って…
自分のプライドが崩れ落ちる感覚に陥る。


『ちょっと実際にやってみてよ!コツが掴めるかも!』
「ボクも見てみたいです!」
「えーっ!…しょうがねーな、ちょっとだけだってばよ!」


照れながらも印を結ぶナルト君。


「分身の術っ!」


ボフンッとナルト君の隣で煙が舞い上がった。
おお…
煙が引くのを、リー君と二人で見守る。やがて、見えてきたのは…


「うげっ」


地面に横たわっている、色の無いナルト君だった。いかにも弱々しく、今すぐにでも消えてしまいそうなその分身。
へー、スゴい、ちゃんと出来て…無いじゃんッ!


「…ナルト君、ダサいです。」
『リー君と同感』
「う、うるせー!!これはちょっち失敗しただけだってばよ!!」


「次こそはっ」と、また印を結んだナルト君。しかし舞い上がった煙から出てきたのは、さっきより悪化した分身だった。

…しばらくの沈黙。


『…ナルト君って、もしかして忍術苦手?』
「うっ…」


言葉に詰まった様子。

…苦手なんだな。

四十八話 先生→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
195人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います!!いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします! (2020年1月22日 21時) (レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました!!これからも頑張って下さい(*´∀`*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます!!頑張ります! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます!応援しています! (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います!最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです! (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キイラギ | 作成日時:2019年1月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。