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あ、目が合った
彼は私たちの教室の前で足を止めた、クラスの女子の誰かがキャー///と言った、可愛いなぁと思う
そして彼は「若利?」と呼び止められているのにもかかわらず、教室に入ってきて、こちらに向かってくる、え、こっち?
「A、おはよう」
『お、おはよう』
彼は私の目の前で止まった、周りの皆が私たちを見ている、こちらを見ながらヒソヒソ言うのはやめて欲しい、もう私のライフはゼロだ
「なぜ先に行ったんだ?」
『……ちょっと用事があって』
「そうか、言ってくれれば一緒に行った」
『……牛島君、走ってたから』
「……そうか」
明日からはまた一緒に行こう
帰りも一緒に帰ろう
また昼休みに来る
そう言って彼はまた3年バレー部の元に戻って行った、私は立ち去る彼をじっと見た、彼は瀬見君に脇腹辺りをこつかれていた、何故だろう?
「ちょちょちょA!朝から見せつけるね〜」
『?何が?』
「何がって……ラブラブじゃん!」
『……違うよ、そういうのじゃないよ』
多分、牛島君は私が引退した後でも学校に来るように、お手伝いしてくれてるんだよ
昨日言われた「好き」だって友達としてだと思うよ、もしかして妹か何かだと思われてるかも
「あんた……本気で言ってる?」
『え、声に出てた?』
みっちゃんが頷く、どうやら本当に声に出てたらしい
牛島もこりゃ大変だなー、と彼女はため息をついた
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作者名:迫。 | 作成日時:2018年5月19日 2時