標的6 「ジェラートを食べつつ行く」 ページ8
ええい、ままよ!ってことで五部屋丸々全部、自分の部屋と同じ家具を買った。
同じ家具ってのはベッド、ローテーブル、マット、小物棚である。
二部屋は両親の部屋、あと三つは客間ってことで。
でもなんですべての部屋にキングサイズのウォーターベッドを買ってしまったのか。
『そんなもん知るか』
これは明日の夕方に業者が来て六つ全て組み立ててくれるらしい。
その時一緒に机やら椅子やらもやってくる。
『買い物は終わりかな〜あとはボンゴレに請求するだけ』
相当な額になったけど……まぁ大丈夫でしょう。気にしたら負け。
制服も受け取り終わって、紙袋を左手に持ち、なんとなく目にかかったジェラートを購入して食べながら歩く。グレープ味うまうま。
「あれれのれ〜、それって、グレープ味?」
『っと、おこちゃまか。そうだけど?』
足元にもじゃもじゃ頭で牛柄の服を着た男の子がいた。
緑色の目をきゅるきゅるとこっちに向けている。
「ランボさんはね〜、ぶどうが大好きなの〜」
ランボ?……はて、どこかで聞いた気がしますけども。
まぁいいか。で、なんの話だっけ?ああ、ぶどうだ、ぶどう。
『ぶどう好きなのか〜俺も好きだよ』
「ホント?ランボさんと一緒?」
『おう、一緒』
うひゃひゃひゃあ!!と嬉しそうに……でいいと思うけど、そんな感じでご機嫌なランボさん。結構ハイテンションでお姉さん参っちゃった。
その時、俺が歩いて行こうとしていた方角から女の子の悲鳴が聞こえた。
「ぐぴゃっ!?」
『何事だ?』
視線を向けると、明らかに女物のバッグをおっさんが抱えて走っている。
うーん、あのおっさんオカマとかでもなさそうだし、なら考えれることは……
「その人ひったくりです!」
『やっぱりか』
おっさんを追っかける茶色い無重力ヘアーの男子が情けなく叫ぶ。
道行く人が止めようとしているが、おっさんは包丁?…まぁとにかく刃物を持っているのでうかつに手を出せないらしい。
『これだから一般人は……』
「こ、怖いもんね」
『餓鬼に刺激の強いものはいただけねェな……ランボさん、これ持ってて』
「わ、分かったもんね!」
ジェラートをランボさんに預け、走ってくるおっさんの正面に立つ。
ふーっと息を吐いておっさんを見据えると、そいつが走りながら叫んだ。
「どけぇ!!」
『ヤダ』
「あ、危ないッ!!」
後ろから追ってくる男子が叫んだが知ったこっちゃない。
つーかその速さじゃ逃げられる。ここは大人しく俺に任せろ☆
標的7 「ブッ飛ばしに行く」→←標的5 「荷物を受け取りに行く」
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LILA(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです!私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください! (2015年11月22日 13時) (レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get!!早くも続編ですね!おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています!これからも頑張ってください! (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます(≧∇≦)リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編!ヴァリアーが出るのを=+(0゚・∀・) + ワクテカ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作戦隊長 | 作成日時:2015年8月11日 21時