標的22 「フルスイングで行く」 ページ24
「Aー！」
上から声がしたのでそちらを見ると、ベランダから手を振ってる山本&獄寺。
ツナはなんかぎゃーぎゃー言ってるけど、まぁいいか。
と思ったら何かこっちに落とした。いや、なんだそれ？
「壊しても気にしねーから！」
『俺が気にするわアホ！ってなにナチュラルに武器提供してくれとんじゃああああ！！』
頭上から降ってきたバッドを右手でキャッチしたのはいいけれども、これで目の前の鬼と戦わなければならない状況が出来てしまった。
まぁ金属バッドだから何かと安心。木製のバッドだったら簡単に折られそうだもの。
「これで戦えるね」
『あああああ山本後で殴ろ……やっぱやめた獄寺にしよう』
なんでオレなんだ！と聞こえてきたけど、無視無視カブトムシ。
だがしかし、金属バットで一般人……だと思いたい彼を殴るのは流石に気が引けるので、金属バットは守りだけにしたいと思います。
『でも一回だけフルスイングさせて、マジで』
「いいよ」
できるもんならね、と凶悪な笑みを携えて向かってくる彼は本当に一般人ですか？
ホントは俺と同じ職業じゃねぇだろうな？言ってみてなんだけど無いな。
その場合あのジーさんから何かしら言われるだろうし。
とか何とか考えてる間にも、金属音が響く。鉄製のトンファーの攻撃を金属バットで防いでるんだからそりゃ当たり前。
『ひぃぃあっぶねええ』
「全然思ってないでしょ？」
『うん』
「ほんっと、腹が立つね君」
『よく言われるよッ！』
俺の回し蹴りは空振りしたが、いきなりだったからかモーションが小さかったからか、躱した後の彼の体制が崩れた。
『左から来るぞ、気をつけろ！！ってね』
「っっ！！」
脇腹を狙ったつもりの蹴りは若干そらされた。
でもダメージは入ったらしく、少し離れたところでふらっと体制を立て直そうとした彼。
やるなら今しかありませんな。
『一回ぶん殴られろ！』
「！！」
木刀を使うように振りかぶりながら突っ込み、彼めがけて振り下ろした。
次の瞬間にはカキンッと甲高い音。どうやらダメージが甘かったらしい、トンファーで防がれてしまいましたよ。
だが驚くところはそこじゃない。今の良い音、ただの金属同士の音じゃなかった。
「ねぇ……それどうなってんの？」
『俺も思った………刀ァァァァァァァアアアア！！？』
ベランダから聞こえてきたのは山本ののんきな声。
「間違って小僧にもらった方を渡したのな！！」
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ＬＩＬＡ(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです！私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください！ (2015年11月22日 13時) (
レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get！！早くも続編ですね！おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています！これからも頑張ってください！ (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます（≧∇≦）リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編！ヴァリアーが出るのを=+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年8月11日 21時
