第弐幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ47)

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第八十七戦目　貴「何話ぶりだよ俺の台詞」ページ47

？「やれ、その不可思議人物の見目が分からぬ」

男の言葉にすっかり忘れてたとばかりに笑う仮面の男。

？「全身を黒い布で覆っていて、木刀と真剣を持っている・・・・・後はまとまった情報がなくてね。性別は男、背は低い」

？「・・・・・大分大雑把だなァ」

？「また情報が入ったら伝えるよ。僕からは以上。・・・・・・秀吉、何かある？」

秀吉「・・・・・・うむ」

秀吉と呼ばれた男は一言だけ返した。
しかし仮面の男にはそれだけで意図が伝わったようで一つ頷いてから口を開く。

？「じゃ、解散」

それを聞いた四人は一言ずつ退出の言葉を述べ、廊下へと出た。

？「ヒヒッ、賢人もあれだけの情報で人探しとは。まいった、まいった」

？「確かに無理だよなァ」

？「貴様ら！！あのお方の崇高なご命令に文句を付けるのか！！？」

？「ならば主には見つけれるのか？」

？「・・・・・・見ればわかる！！」

？「それは無茶だと思うぞ・・・」

？「どうでもいいが小生は戻るぞ、厄介なのが部屋に居るんでな」

そう言うと小走りで戻って行った大柄な男。
輿に乗って浮く男も「われも用事がある故」とどこかにふよふよ飛んで行った。
よって廊下を歩くのは二人となった。

？「本当に見つけれるのか？」

？「豊臣のためならやるしかないだろう？」

？「とは言ってもなァ・・・」

そうごちて黄色い青年が空を見上げた。
青い空には雲一つない。雲一つ・・・・・・・ん？

？「ちょ、は？え！？」

？「何を騒いでいる」

？「あの鳥光ってる・・・というか青く燃えているぞ！！」

？「そんなバカ・・・え？」

二人の目線の先には青く燃える翼を優雅に羽ばたかせる鳥がいた。

？「半兵衛様ァァァァァ！！」
？「半兵衛殿ォォォォォ！！」

？「「変な鳥がァァァァァァァァ！！」」

その後驚きすぎて仮面の男の自室に二人仲良く飛び込んだとか飛び込んでないとか。

Aside～

貴「ん？なんか今叫び声が聞こえた気がする・・・・・」

銀「ｺｸﾝ」

貴「だよな？」

ウサギである銀が頷くなら間違いないだろう。
しかし今の悲鳴は男だった気がする。女の子ならばこの俺様が行くが・・・男は・・・ねェ。
阿部さんでも呼んで下さいｗｗ

貴「マジで今どこだよ～～～」

銀「？？」

貴「とにかく飛びますか」

雲一つない青空を悠々と飛んでいく俺らであった。