第弐幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ39)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:300,880 hit

第八十戦目　貴「なんてこっタイランド！！」ページ39

貴「明け方じゃねェかァァァァ！！」

視線をやった空は既に白み始めており、完璧に朝だ。
雲がないところを見ると今日は晴れるみたいだって言ってる場合かよ！！

貴「なんで起こさなかったんだよ！！」

佐助「いや～気持ちよさそうに寝てるから起こすの忍びなくってｗｗ」

忍だけにねと言ってくる佐助に上手くねェよ！とツッコミを綺麗に入れる。
念のために時計も確認したがやはり短針は4と5の間に居座っており100％明け方だ。

貴「ホントに徹夜したのか！？」

佐助「別にどうってことはないけどね」

貴「そう言う問題かよ」

まァ起こさなかった佐助も佐助だが、起きれなかった俺も俺なので謝るべきだな。
つーかよく考えてみたら寝てしまった俺の方が悪いわけで俺が佐助に文句を言う筋合いは全くない。

貴「・・・・・ごめん」

佐助「え、ちょっとなんで謝ってんの！？」

貴「いや、よく考えたら俺の方が悪いなーっと思いまして」

佐助「いやいや、俺が好きで寝せてたんだから謝ることはないからね？」

貴「でも・・・」

佐助「あーーっ！！」

ガシガシと頭を掻く佐助。
なんだろね？

佐助「んじゃさ、謝らなくていいから一つお願いしていい？」

貴「いいぞ」

佐助「ぎゅぅぅぅってさせて？」

貴「はい？」

佐助「そうすれば疲れとか全部飛ぶから・・・・・・・・・って俺様何言っちゃってんの！？」

貴「？」

急に大声出して顔を手で覆った佐助。
いや、ホントにどうした？心なしか指の隙間から見える頬が赤い気がする。

佐助「ほんっと忘れてマジで。お願い！！」

貴「？？」

なんなんだ？
とりあえずぎゅぅぅぅってすればいいらしいのでそうしようと思う。
佐助の足の上から上体を起こして正面に座り直し、そのままぎゅぅぅぅっと抱きついた。

佐助「へっ！？ちょ・・・なにやってんのさ！！」

貴「え？違うの？」

佐助「いやそうじゃなくて、まぁそうだけど、って違う違う！！」

貴「ぎゅぅぅぅぅぅってすればいいんじゃないのか？」

確かハグするとストレスが飛ぶってテレビで聞いたことがあるけど・・・・・
そう言う事なんだろうか？←違う

貴「佐助は腕回さないのか？」

佐助「・・・あーっもう！可愛すぎだから！！」

急に叫んだかと思えば思いっきり抱きしめられる。
固いところで寝ていたため背骨が少し違っていたらしい。ボキッと言った。
しかしぎゅぅぅぅっとされると確かに落ち着く。
ストレスが飛ぶというのはあながちウソではないかもしれないｗ