第百九十六戦目 貴「拍手喝采」 ページ8
巾着を取り上げたところで、それの持ち主が息せき切って駆けてきた。
地面に倒れてる男と巾着を持って笑う俺を見て安心したような顔をしている。
俺のとこまで来たところで巾着を差し出した。
貴「はいよ。今度からはしっかり持ってろよ」
「はい！ありがとうございます」
貴「いいって事よ」
「旦那から貰った簪が入っていたの。本当に感謝します！」
貴「なおよかった！早く旦那のとこに帰ってあげな」
「はい！」
雰囲気からして新婚さんかな？お熱いねェ〜
何度も振り返りお礼を言いながら帰っていく女性に見えなくなるまで手を振って別れた。
で、女性が見えなくなった途端、周りからは拍手の嵐。
「よっ！兄ちゃんイカスね！！」
「やっぱ男前は違う！！」
「お見事！！」
「カッコいい！！」
やんや、やんやの大騒ぎ。
まぁ、女の子に注目されるのは悪くない。
むしろ嬉しいぐらいですｗｗ
貴「お騒がせして悪かったな！あ、こいつは責任もって俺がどうにかするから安心してくれ」
こいつとは言わずもがな、地面とお友達しているこいつである。
俺の言葉で納得したからなのかどうかは知らんが皆はけてくれた。
・・・・・・自分で言ってアレだけどさ。
貴「こいつどーしよ」
三成「国主に突き出せ」
貴「うーん・・・そんなことしたら瑣末瑣末でドカーンだからなぁ」
果たしてそれでいいのか・・・・・・って。
貴「まだいたんだ」
三成「いたら悪いか」
貴「一言も喋んなかったからいなくなったかと」
三成「考え事をしていただけだ」
貴「あ、そうっすか」
三成「・・・・・貴様、私と会ったことはあるか？」
貴「！！・・・ないけど。なんでだ？」
三成「・・・そうだな。気のせいだな」
難しい顔する三成を覗き込むが、問題ないと逸らされてしまった。
やっぱりこの子たまによくわかんねェや。
で、実際問題はこいつである。
貴「とりあえず、人が少ないとこまで連れて行くか」
ってなわけで無理やり立たせて歩かせた。
何故か後ろから三成さんが着いて来るけど・・・って来るなよ！！
結局、最後まで着いてこられたので二対一で事情聴取。
貴「で、お前は・・・」
「・・・・・」
三成「さっさと答えろ」
貴「まぁまぁ、そうカッカしなさんな」
三成「・・・貴様、貧民だろう」
宥めた俺を睨みさえしたが、一旦落ち着けて問う三成さん。
そう言えばさっきも言っていたけど、貧民って・・・なんだ？
確かに格好からして裕福な暮らしではなさそうだけどさ。
第百九十七戦目 貴「死地ってのは潜り抜けるものだよね」→←第百九十五戦目 貴「ひったくり犯」
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繭姫(プロフ) - 第二百九戦目の歌龍ちゃんの嘘つけのセリフの前、“貴”が“気”になってますよ。((なんか上からみたいでごめんなさい(真顔) (2017年1月24日 6時) (
レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ - この関連の作品は全部見させて頂きました。とっっても面白かったです(*^^*)頑張ってください！(*≧∀≦*) (2016年11月10日 10時) (レス) id: 7ff89f602e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 松永さんカッコイイ.*･ﾟ (2016年10月15日 14時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
尽八 - 何時も楽しみにして待っています。次の章も更新宜しくお願い致します。 (2015年5月17日 9時) (レス) id: ac845ea978 (このIDを非表示/違反報告)
イザーク(プロフ) - なんだかとても奥深いですね…、いつも更新される度読ませていただいてます！信長さんの時も微量ながらに感動しました！これからも頑張って下さいっ！応援してますっ (2015年5月17日 2時) (レス) id: dd74dcea3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年4月18日 20時
