第二百二十六戦目 貴「俺専用の陣羽織」 ページ38
さて、本日も快晴である。
ものすごく寒いけど。
貴「あああああああ！！」←水が冷たい
松永「顔を洗うだけで女を捨てるか・・・いやはや愉快愉快」
貴「えっと・・・」
松永「手ぬぐいだろう？使うといい」
貴「さんきゅー」
宿の井戸で顔を洗っているのは俺と松永さんの凸凹コンビ。
噛みあわなさそうで噛みあってる俺らです。伊達に一か月ほど一緒に暮らして無いね。
そんな俺らは宿の方々に微笑ましい目で見られているのだが・・・まぁいいか。
貴「で、結局どうすんのさ」
朝ごはんも食べ、着替えも済ませてお茶を啜る俺ら。
すると外に面している障子が開いた。
で、そこに居たのは。
零「久秀様」
貴「零さん！？」
松永「おや、如何したかね？」
零「これをお持ちしました。早い方がよろしいと思い」
零さんの手には布の包が。
中に何か入っているようで、それを松永さんに渡す。
松永「ああ、もうできたのか。・・・ご苦労、感謝しよう」
零「もったいなきお言葉。・・・では、お気をつけて」
零さんは俺に微笑むとシュッと消えて行った。
神出鬼没かよ・・・つーか大和から来たのか零さん。
足速すぎだろうよ・・・忍ってすげぇなぁ。
貴「で、それ何？」
松永「陣羽織だよ」
貴「ふーん・・・松永さんの？」
松永「いや」
機嫌良さげに包を開く松永さん。
出てきたのは黒と白、そして金色の三色でできた陣羽織。
いやいや、どう見ても松永さんカラーじゃん。
松永「これは卿のだ」
貴「俺！？」
松永「まぁ、感想は後だ。とりあえず着てみるといい」
ってことで着せられました。
袖は無い・・・まぁ陣羽織ってそんな感じだけどさ。
カラーリングは本当に松永さんと同じ。
金色の模様もちゃんと入っている。
違う所と言えば、俺が来ている方は袖の所がとんがってない事、丈がロングコートほど長い事、襟ではなく、フードが付いているという事、そして・・・
貴「あ・・・左右逆」
松永さんの陣羽織は黒が右側で白が左側。
私の陣羽織は黒が左側で白が右側だ。
貴「カッケぇ・・・」
クルリと廻ると、俺に合わせて陣羽織もはためく。
今日のインナーの袖は白だから、遠くから見るとカラーは松永さんと全く一緒だろう。
ベルトを陣羽織の上に巻きなおして、そこに蒼龍を差した。
髪の毛を結い上げて・・・完璧ですね。
松永「気に入ったかね？」
貴「この前の小袖から・・・ホントにわりぃな」
松永「私が勝手に作っているだけだ。気にすることは無い」
第二百二十七戦目 貴「聞き込みってなんかデカっぽい」→←第二百二十五戦目 貴「意味が解りません」
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繭姫(プロフ) - 第二百九戦目の歌龍ちゃんの嘘つけのセリフの前、“貴”が“気”になってますよ。((なんか上からみたいでごめんなさい(真顔) (2017年1月24日 6時) (
レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ - この関連の作品は全部見させて頂きました。とっっても面白かったです(*^^*)頑張ってください！(*≧∀≦*) (2016年11月10日 10時) (レス) id: 7ff89f602e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 松永さんカッコイイ.*･ﾟ (2016年10月15日 14時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
尽八 - 何時も楽しみにして待っています。次の章も更新宜しくお願い致します。 (2015年5月17日 9時) (レス) id: ac845ea978 (このIDを非表示/違反報告)
イザーク(プロフ) - なんだかとても奥深いですね…、いつも更新される度読ませていただいてます！信長さんの時も微量ながらに感動しました！これからも頑張って下さいっ！応援してますっ (2015年5月17日 2時) (レス) id: dd74dcea3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年4月18日 20時
