第二百八戦目 貴「お出かけですねぇぇぇぇ！！」 ページ20
或る冬の昼下がり。
貴「まーつなーがさん！！」
松永「どうしたのだね？」
松永さんの執務室に突撃中なう。
仕事中だったらしい松永さんは机の前に座り、筆を持っていた。
机の上には、紙と硯と文鎮と・・・・右奥にはこの前俺が渡したビンが鎮座している。
ビンつっても小瓶程度の物なので邪魔にはなっていない模様。
貴「暇！！」
松永「部屋に戻りたまえ」
一蹴されました。
ですよねーと若干涙目になりながら退出しようとすると、お声がかかった。
松永「今日までの辛抱だ。明日から遠出をする。一緒に来るだろう？」
貴「ッッッ！！！松永さァァァァァん！！！」
嬉しくなって抱きつくと、頭を撫でてくれた。
結局甘やかされるのである。
松永「ははは、大人しくしていたまえよ？」
で、翌日。
天気は快晴。風は冷たいが日差しは温かい。
貴「だが、これでいいのだろうか？」
松永「何がだね？」
貴「この状況のことだっつーの」
只今の状況。
松永さんと馬を相乗り。
松永「卿が馬に乗れないのが悪い」
貴「いや、馬に乗れないというか、馬が乗らせてくれないというか」
誰かと一緒じゃないと馬は俺を乗せたくないらしい。
そんな酷いことしないんだけどなァ。馬も嫌ってるというか、どっちかというと怖がってる。
そんなわけで松永さんと相乗り。全く持ってけしから・・・・・なんでもない。
で、もう一つ問題がある。
貴「お供はゼロなんですね」
松永「大所帯は何かと面倒でね。なに、卿がいれば他の兵など不要だ。そうだろう？」
貴「まぁ、否定はしないけど」
松永「片道、どれだけ時間をかけても二日で着く。大丈夫だろう」
貴「つーかどこ行くんだよ」
松永「言ってなかったかね」
貴「うん」
松永「尾張だよ」
終わり、おわり、オワリ、＼(^o^)／ｵﾜﾀ!!
じゃなくて、尾張・・・
貴「尾張ィ！？」
松永「忘れたかね？先日明智と話したアレだ」
貴「今日なのか・・・・」
松永「政も落ち着いたからね」
貴「まぁ良いですけども」
松永「では、少しとばすか」
貴「え！？さっきゆっくり行くっていっｔ」
松永「それ」
貴「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
松永さんが声と一緒に馬の腹を蹴ると、馬が急にスピードを上げた。
それによって俺の叫び声が尾を引いたというワケである。
やれやれ、ホントさ・・・・・
貴「どうしようもないよねぇぇぇぇぇぇぇ！！！！」
松永「愉快愉快」
要するに、俺は松永さんに抱きつくしかないって事だ。
第二百九戦目 貴「喧嘩はもちろん、さいしょはグー！！」→←第二百七戦目 貴「自然に還る」
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繭姫(プロフ) - 第二百九戦目の歌龍ちゃんの嘘つけのセリフの前、“貴”が“気”になってますよ。((なんか上からみたいでごめんなさい(真顔) (2017年1月24日 6時) (
レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ - この関連の作品は全部見させて頂きました。とっっても面白かったです(*^^*)頑張ってください！(*≧∀≦*) (2016年11月10日 10時) (レス) id: 7ff89f602e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 松永さんカッコイイ.*･ﾟ (2016年10月15日 14時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
尽八 - 何時も楽しみにして待っています。次の章も更新宜しくお願い致します。 (2015年5月17日 9時) (レス) id: ac845ea978 (このIDを非表示/違反報告)
イザーク(プロフ) - なんだかとても奥深いですね…、いつも更新される度読ませていただいてます！信長さんの時も微量ながらに感動しました！これからも頑張って下さいっ！応援してますっ (2015年5月17日 2時) (レス) id: dd74dcea3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年4月18日 20時
