第二百六戦目 貴「能力の謎」 ページ18
スズメを温め初めて早二時間ほど。
そろそろ松永さんが不審がって探し出す頃合いだ。
なんだかんだ心配性じゃね？とこの前言ったら叩かれたので自覚はあると見た。
結論を言うと、なんだあのナイスミドル、超カワイイ。
貴「それはまぁ置いといて」
件のスズメは少し元気になったようだが、怪我したところが治るわけでもなく。
このままでは食べ物も、水も摂取できない。筋肉も衰え、飛べなくなる。
さてどうしたもんか・・・・・・とりあえず、今は温めなきゃ。
スズメの命を救うためならカイロにだってなってやるぜ☆
貴「ぬ〜・・・・・」
困ったなァと思いながらスズメを見る。
きゅるきゅるとした目でこちらを見上げる姿は愛らしい。
でもなぁ・・・・・・どうすれば・・・・・
手持無沙汰なのでかいかいかいと羽を嘴で毛づくろい。
貴「あ、抜けちまった」
はらはらと二枚ほど羽が抜けた。
その内の一枚は地面に、そしてもう一枚は隣りにいたスズメに舞い落ちた。
すると・・・・
「ピぃ！！」
貴「んーどうした・・・・・ってはぁ！？」
すぅっと俺の身体から落ちた羽がスズメに吸い込まれていった。
それと共に治っていく羽の傷。
綺麗に羽が無くなった時には、同じようにスズメの怪我も無くなっていた。
貴「・・・・どうなってんだよ」
ぽっかーんとする俺をよそに、スズメはもう一度嬉しそうに鳴くと、羽を広げた。
傷が消えて喜んでいるらしい。いや、治ったのはホントよかったんだけどさ。
スズメは空へと飛び立つと、俺の周りを数周旋回してからどこかへと飛んで行った。
いや・・・・・うん。
取り敢えず、シュルンと人型に戻り立ち上がる。
足元には先ほど抜け落ちた青い羽根。
それを拾い上げまじまじと監察・・・・・しても何の変哲もない。いや、光ってる時点で普通の羽ではないんだけれども。まぁ、普通に不死鳥の身体に生えている羽となんら変わらない。
貴「ってことは・・・・・なんかの悪魔の実の能力が発動したか」
可能性があるとすれば、超人系のチユチユの実の能力か。
不死鳥と相まってこのような形で出てしまったと考えていいだろう。
先ほどのスズメは、栄養失調、脱水、体温低下、それに羽の傷があった。
体温はまぁいいとして、落ちた羽一枚で全部が回復した・・・・・ということは。
貴「ある程度の効力はあるのか」
詳しくはまだ分からないので、異次元からビンを取り出して手に持っていた羽を入れた。
そしてコルクの蓋でしっかり締めておいた。
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繭姫(プロフ) - 第二百九戦目の歌龍ちゃんの嘘つけのセリフの前、“貴”が“気”になってますよ。((なんか上からみたいでごめんなさい(真顔) (2017年1月24日 6時) (
レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ - この関連の作品は全部見させて頂きました。とっっても面白かったです(*^^*)頑張ってください！(*≧∀≦*) (2016年11月10日 10時) (レス) id: 7ff89f602e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 松永さんカッコイイ.*･ﾟ (2016年10月15日 14時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
尽八 - 何時も楽しみにして待っています。次の章も更新宜しくお願い致します。 (2015年5月17日 9時) (レス) id: ac845ea978 (このIDを非表示/違反報告)
イザーク(プロフ) - なんだかとても奥深いですね…、いつも更新される度読ませていただいてます！信長さんの時も微量ながらに感動しました！これからも頑張って下さいっ！応援してますっ (2015年5月17日 2時) (レス) id: dd74dcea3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年4月18日 20時
