第二百八十一戦目 貴「俺の中指が火を吹くぜ！！」 ページ45
引き続き、風魔side〜
貴「あ〜」
扉を開け、出て行くと思った彼女は、敷居を跨ぐ手前で止まり右手でがりがりと頭を掻いた。
そして、はぁっとため息をついたかと思うと、
貴「あのさ・・・」
クルリと振り返り、そのままつかつかと己の前に戻って来た。
そして、腕を上げ・・・
パチン！
風魔「！！！？」
貴「デコピンじゃボケ」
額に痛みが走り、目を白黒させている己の視線の先には拗ねたような彼女。
意味が分からないと痛む額を抑え固まっていると、二度目のため息。
貴「ったく、行ってほしくなかったんだろ？だったろ止めろよ」
風魔「・・・(ﾌﾙﾌﾙ」
貴「あ？そんなことないですってお前・・・あんなにｼｮﾎﾞﾝしてたのにか？」
風魔「・・・！？」
貴「気づくわアホ」
彼女は全て分かっていたらしい。
行ってほしくないことは、でも何故？
己の事を嫌いになった筈の彼女が己の変化を見ていたんだ？
貴「ほら、言いたいことあるなら今言え。もれなく聞いてやる」
風魔「・・・・・・」
貴「ないのか？ないならホントに行くぞ」
懇願してもいいのだろうか。
彼女を殺そうとした己が、嫌わないでくれと願ってもいいのだろうか。
貴「早くしろ」
言わなかったら今度こそ彼女は去ってしまうだろう。
ならば伝えるべきだ。拒まれても、仕方がない。
ゆっくりと、口だけを動かす。
風魔(――き・ら・わ・な・い・で――)
貴「！！」
風魔(――な・ま・え・よ・ん・で――)
貴「・・・・・あー」
口の動きで言いたいことが分かったのだろう、またもや彼女は困ったとでも言うように頭を掻いた。ああ、やはり無理か。彼女を困らせてしまった。
あんなことをした己には過ぎた願いだ・・・しょうがない。
貴「やりすぎたな・・・すまん」
風魔「？」
貴「お前、俺が『風魔』としか呼ばないこと気にしてるだろ？」
風魔「・・・(ｺｸﾝ」
Aside〜
貴「お前、俺が『風魔』としか呼ばないこと気にしてるだろ？」
風魔「・・・(ｺｸﾝ」
あ〜〜・・・やっぱやりすぎましたー。
うぬぅ、なんと言えばよいものか。
貴「昨日お前、俺を殺そうとしたろ？・・・やっぱりちょーっとだけ腹が立ってさ」
風魔「・・・」
貴「あー、もうそんなしょげんな！・・・で、腹が立ったから仕返しをと思ってさ」
風魔「！！」
貴「そういうこと。ごめんな小太郎、おいで」
腕を広げて呼んでやると、すごい勢いで抱きついてきた。
ひっくり返らなかった俺を誰か褒めて。
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作戦隊長(プロフ) - メイリンさん» さあ、どうでしょうか。ここで言うとアレがああなってこうなので、こみゅーのボードでもう一度聞いてください、ネタバレになっても大丈夫ならば、そちらでお答えします♪ (2015年9月21日 11時) (
レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
メイリン(プロフ) - 松永さんは主人公が恋愛的に好きなんですか? (2015年9月20日 23時) (レス) id: 3f3dfa380f (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 動画見ました！面白かったです！ (2015年6月23日 18時) (レス) id: f60a638798 (このIDを非表示/違反報告)
松永+信長+蘭丸+小十郎=自分の脳内 - 凄く面白かったです！俺は今テストなうですｗｗｗ←脳内くそ…更新頑張ってください！ (2015年6月18日 13時) (レス) id: 75bcfe68dc (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 亜結さん» ありがとうございます♪ (2015年6月16日 23時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年5月17日 22時
