二百七十八戦目 貴「忍のたった一つ、大切なもの」 ページ42
引き続き、風魔side〜
Aを護るように抱きしめた己を見下ろすような形で立っている佐助。
彼女をここで離してしまったらこいつがどこか・・・己の手の届かない場所に連れて行く。
そんな気がして、その体を布団に戻すことができない。
佐助「もう、ホントだってのにさ・・・ほら、これこれ」
佐助が持っていた袋を床に置く。
ドサッという音からして相当な量が入っているようだ。
佐助「お昼間のお詫びだよ。迷惑かけたみたいだったからね」
そしたらお前が焦りながらかけていくからさ〜と笑いながら言う佐助。
ということはつけられていたわけか。
全く気付かなかったあたり、どれだけ必死だったのか。
佐助「なんでそんないそいでたのかは知らないけど、まぁいいや」
不覚追求する気も無いようなので、一安心。
用事が終ったのならばさっさと帰れと目で訴えると、苦笑いしながら玄関に向かって行った。
しかし、「あ！」と声をあげるとこちらに戻って来た。
佐助「伝言あったんだった。風魔・・・に頼んでも無理だし・・・書置きしていくから」
Aちゃんに見せといてね〜とさらさらと紙に記し、先ほどの袋の上に乗せて行った。
それはもう、彼女は文字が読めないという事を伝える暇もないほどに速かった。
・・・・・・・決してさっさと帰って欲しかったから言わなかったわけではない。
はっ、と抱きしめたままの彼女の存在を思い出す。
風魔(・・・起きてないな)
良かった・・・と息を吐いた。
それから彼女の身体をゆっくりと敷布団の上に戻す。
布団の上が落ち着いたのか、二回ほど寝返りを打つと、また規則正しくすよすよと寝息を立て始め、その寝顔もやわらかい。
彼女の黒髪を優しく、起こさないように撫でる。
風魔(目を覚ましたら・・・拒絶されるかもしれない)
情なんて感情は忍にはいらない。
そんなもの邪魔になるだけだ、早々に捨ててしまった方がいいに決まっている。
己も例外ではなく、そう思っていた。そうして居たつもりだった。
だけど・・・だけど。
風魔(彼女だけは捨てれなかったんだ)
出会ってからの短い間で己を理解してくれた。
これを世間では何と呼ぶのか知らないが、大切なものなのだろう。
佐助が主の世話を焼くように、かすがが主に心酔するように。
きっと己には彼女なのだ。否、彼女でなくてはならないのだ。
風魔(起きて、己の大切な人)
笑う貴女にはやく会いたい。
強いあなたにはやく会いたい。
そしてずっと一緒に居たい。
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作戦隊長(プロフ) - メイリンさん» さあ、どうでしょうか。ここで言うとアレがああなってこうなので、こみゅーのボードでもう一度聞いてください、ネタバレになっても大丈夫ならば、そちらでお答えします♪ (2015年9月21日 11時) (
レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
メイリン(プロフ) - 松永さんは主人公が恋愛的に好きなんですか? (2015年9月20日 23時) (レス) id: 3f3dfa380f (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 動画見ました！面白かったです！ (2015年6月23日 18時) (レス) id: f60a638798 (このIDを非表示/違反報告)
松永+信長+蘭丸+小十郎=自分の脳内 - 凄く面白かったです！俺は今テストなうですｗｗｗ←脳内くそ…更新頑張ってください！ (2015年6月18日 13時) (レス) id: 75bcfe68dc (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 亜結さん» ありがとうございます♪ (2015年6月16日 23時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年5月17日 22時
