二百七十五戦目 貴「笑わば笑え」 ページ39
引き続き、風魔side〜
主に一礼して部屋を出る。
常なら人目に付かないところを進むが、なぜか今はそのような気分ではない。
よって、当たり前に廊下を歩く。
冬の夜風は寒い。風邪がはやると主がぼやいていたとどうでも良い事を考える。
そういえば明日から休暇を貰ったのだったな。
久しぶりに己の家へと返るか。
風魔(家と言っても・・・隠れ家みたいなものだが)
最近は働き詰めだったからそのくらいいだろう。
豊臣も攻めてくる気配はない。佐助は・・・よく分からないが危害を加えるわけではなさそうだった。まぁ大体の事はこの城に居る忍連中がなんとかする筈だ。
休みは・・・貰えて七日くらいか。というよりそれ以上は城を開けれないだろうな。
風魔(・・・・・彼女は)
もう行ってしまっただろうか。
態と違う事を考えて気を反らしていたがそれも限界だ。
彼女はこの城を既に出てしまっただろう。
当たり前の事だ。いつ命を狙われるかも分からないところに居るはずがない。
話を聞いてやると言っていたがそれは虚言だろう。
分かっている・・・彼女は居ないと。
・・・・・なのになぜ、
風魔(己はここに立っている)
彼女に宛がわれた部屋の前。
ぴっちりと閉められた障子の前で立っている己はなんなんだ。
居ないはずなのだ。この木の枠と紙で作られた壁の向こうには虚無が広がっている。
何故態々確認する必要がある。確認して項垂れるくらいなら開けない方がいい。
良い筈なのに・・・なのに。
風魔「・・・」
結局己のその手で障子を開けた。
誰もいないと判断を下した・・・・・足元を見るまでは。
風魔(・・・A！？)
床に倒れている彼女を見て目を見開く。
まさかと思い脈を確認するが、何の支障もなく規則的に動いている。
よくよく観察すると、すうすうと寝息を立てている。
恐らく意識を飛ばしているだけのようだ。
風魔「・・・・・」
首の手形に指を這わせる。
痛かったのか眉をしかめて、「んっ・・」と声を上げた彼女。
慌ててひっこめると表情を穏やかにし、また寝息を立て始めた。
風魔(すまない・・・すまないA)
心の中で何度も謝りながら彼女を抱きあげた。
この城に彼女を置いておくわけにはいかない。主が見つけたら厄介だ。
幸い明日から己は休みなのだ・・・ならば。
風魔(隠れ家に連れて行こう)
彼女を抱いたまま闇夜に飛び出した。
空に浮かぶ繊月が、己の未熟さを笑っている。
風魔(笑いたければ笑えばいい)
彼女を護ろうとする己を。
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作戦隊長(プロフ) - メイリンさん» さあ、どうでしょうか。ここで言うとアレがああなってこうなので、こみゅーのボードでもう一度聞いてください、ネタバレになっても大丈夫ならば、そちらでお答えします♪ (2015年9月21日 11時) (
レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
メイリン(プロフ) - 松永さんは主人公が恋愛的に好きなんですか? (2015年9月20日 23時) (レス) id: 3f3dfa380f (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 動画見ました！面白かったです！ (2015年6月23日 18時) (レス) id: f60a638798 (このIDを非表示/違反報告)
松永+信長+蘭丸+小十郎=自分の脳内 - 凄く面白かったです！俺は今テストなうですｗｗｗ←脳内くそ…更新頑張ってください！ (2015年6月18日 13時) (レス) id: 75bcfe68dc (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 亜結さん» ありがとうございます♪ (2015年6月16日 23時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年5月17日 22時
