二百七十二戦目 貴「無意識の行動は本音」 ページ35
風魔side〜
貴「泣く・・な、こた・・・ろ」
苦しいだろうに、辛いだろうに・・・
其れなのに笑いながらなお彼女は己の髪を撫でている。
誰もが恐れ、忌み嫌った、己の赤い髪を。
風魔「・・・」
彼女を殺せ・・・それが主の命だ。
遂行しなければならない任務。
だが・・・だが、
風魔(己は・・・)
忍は感情など持ってはいけない。
そんなものは邪魔になる。捨てろ。それが当たり前。
人を捨てなければ忍ではない・・・だが。
貴「じゃ・・・な。バイ、バイ」
とぎれとぎれに成りながらもその言葉を、微笑みながら紡ぎ終えた彼女。
その直後に己の髪を撫でていた手が止まり、それからするりと落ちた。
完全に彼女の体から力が抜け、瞼が静かに降りた。
風魔「・・・・・・」
任務は完了した。
彼女の息の根を止めた。己が・・・・・
彼女を・・・己が・・・
風魔(殺シた・・・)
自分で事実を理解した時、今日一日の彼女との出来事が脳内で流れる。
出会った時、助けてくれた時、名を教えた時、頬を撫でられた時、膝を借りた時・・・
そして、最後の笑顔。
もう二度と・・・彼女と関わることはできない。
もうこの世界に、己を理解してくれる相手は・・・居ない。
風魔「！！」
それを思った時、己は無意識に・・・・彼女の胸を力いっぱい殴っていた。
Aside〜
最後の言葉を紡ぎ終えた。
瞼が勝手に降りていく。
ああ、ととさまに怒られるなコレ。
勝手に死んだらもう一回殺されるよ。絶対そうだよ。
もう一回殺されるドン！とか全然嬉しくない。
貴(・・・ああ、俺は死ぬのか)
意識が遠のいて・・・最後にはふっつりと切れた。
貴「カハッッ！！ゲホッ、ゴホッ！」
あれからどれくらい経ったのか分からないが、胸に強い衝撃。
それと同時に空気が肺に送り込まれる。
急に呼吸ができるようになったからか、盛大に咽てはいるが。
貴「ゲホ・・ゴホッ・・あり？俺・・生きて・・・る？ッッ！！」
上体を起こそうとした時、さっき叩かれた胸に強い痛みが。
多分さっき叩かれたせいだろう。でも詳しい事は後だあと。
不死鳥の能力を発動し、おそらく折れてしまったであろうろっ骨を治癒させる。
胸からボボボッと青い光が上がり、数秒後には治まった。
うし、治った。証拠に上半身を起こせる。
貴「よっと・・・で、話を聞こうか？」
上体を起こした右横に小太郎が静かに座っている。
ため息を吐いて、俺は小太郎と向き合うように俺が体の向きを若干変えた。
二百七十三戦目 貴「二回は駄目だろ。二回目は流石にアホだろ」→←駄作者の部屋 第九夜「訂正と予告と」
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作戦隊長(プロフ) - メイリンさん» さあ、どうでしょうか。ここで言うとアレがああなってこうなので、こみゅーのボードでもう一度聞いてください、ネタバレになっても大丈夫ならば、そちらでお答えします♪ (2015年9月21日 11時) (
レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
メイリン(プロフ) - 松永さんは主人公が恋愛的に好きなんですか? (2015年9月20日 23時) (レス) id: 3f3dfa380f (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 動画見ました！面白かったです！ (2015年6月23日 18時) (レス) id: f60a638798 (このIDを非表示/違反報告)
松永+信長+蘭丸+小十郎=自分の脳内 - 凄く面白かったです！俺は今テストなうですｗｗｗ←脳内くそ…更新頑張ってください！ (2015年6月18日 13時) (レス) id: 75bcfe68dc (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 亜結さん» ありがとうございます♪ (2015年6月16日 23時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年5月17日 22時
