六百九十七話目 「ここはどこでしょう」 ページ42
血液検査も異常なかったらしいので晴れて健康体である。安静にとは言われたけど。
ローにはめちゃくちゃお礼を言いました。言い過ぎでもなんでもなく命の恩人だからである。ファーストキス騒動は水に流した。というか俺の記憶から流した。というか流したい。
『じゃ、俺は帰るんで』
「帰るってどこへだ？」
『んー、確かに帰るとこないな。まあアレだな帰るって言うかお暇するって言うか』
「外、見てみろ」
手招きされたので寄って行けば丸い窓。
外を見ろと言われては見るしかない。なんだよお天気悪いのかよ。多少の雨風なら気にしないで外に出ちゃう俺様だけどね。
だがしかし、俺の想像の遥か斜め上を超えていった現実。
『………目の前にお魚がいる』
「見ての通り、海の中だ」
『どういうことおぉぉぉぉぉお！！？』
「お前が眠りこけている間に出航した」
『………マジか』
取り合えず、一旦ローには退出してもらってすぐさまクザンに連絡を入れた。
クザンによる全力の安否確認が終わったところで、今の現状を伝える。
『ってことで助けてもらった人たちの船に乗っかってる状況だ』
〈そう、まあ俺的には助かったってだけで十分だよ……ホント、おじさんを心配させないで。ストレスで禿げちゃうから〉
『まだそこまでおっさんじゃないくせによく言う。島について降ろしてもらったら位置を連絡するよ』
〈安静にしといてよ！？絶対だかんね！！〉
『おめーは仕事しろよ！サボるなよ！！？』
通話を終えた俺は、続けてマルコにも連絡を入れた。
買い出し中だったらしい彼もしつこいくらいに大丈夫かを聞きまくってくる。だから大丈夫だっての。まあ、心配してくれてるのが少し嬉しかったりするけどね。怒られそうだから言えないけど。
今度そっち行って詳しく話すとまとめれば、待ってるよいと言われて通話は終わった。
どっと疲れたので再びベッドに戻る。
静かになったのを見計らったのか、本を小脇に抱えたローが帰ってきた。
「終わったみてえだな」
『すまんな。そういえば、二日間ベッドを借りて悪かった』
「心配は無用だ。寝てねえ」
『はぁ！？』
さも当然のように言う彼に驚きが隠せません。嫌味のような言い方でもなかったし……つーかこの人クマがすごいなって思ってたけどもしかして………。
『慢性的な不眠か？医者が不眠ってお前……』
「……悪いか」
イライラしたように返してくるあたり、船員にも言われている事なのだろう。
ここのクルーも大変そうだ。
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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