六百八十話目 「あえての初挑戦」 ページ25
『よっと』
到着早々、崖に上った。ルッチさんももちろん一緒である。
この島はいつかと同じで無人島。まあ、反政府組織が人のいる島でドンパチやるわきゃねーよな。兎にも角にも、殲滅中に逃げられたら敵わんので、敵さん方の船を先にぶっ壊すことにした。ちなみにパッと見ではマストの上に一人、甲板に三人の船番がいる。
異次元からライフルを引っ張り出して構える。スコープの先には、甲板で駄弁っている三人。
狙いをつけて続けざまに三発発砲。一撃で全員仕留めたことを確認して銃をおろす。あまり音が出ないように改造された銃なので、メインマストの上のやつはどこから撃ったかわからないらしく慌てている。
『ヘッドショット成功ってね』
「…………」
『やってみます？』
じーっとこっちを見ていたルッチさんにライフルを差し出せばにやりと笑って受け取った。
さっさと構えてスコープを覗いているあたり、何だかんだノリノリである。やっぱりこういうところは嫌いじゃない。
『やったことは？』
「自分の指で事足りるからな」
『初体験ってことですね。ミスっても大丈夫です、赴いて殺れば万事解決……あ、反動が意外とくるので踏ん張ってくださいね』
「………コツは？」
『気合いです』
「了解」
迷いなく引き金を引いたルッチさん。数拍後にマストの上から落ちていく人影を確認した。
どうやら命中したらしく、ライフルを肩に担いでどや顔していらっしゃる。普通にすごいのでどや顔するのは当然だけども。つーか様になるなオイ。
『お見事！で、感想は？』
「悪くない」
『というか、初めてで当てるとか……やっぱセンスですかね』
そんなことを話ながら船へと向かった。ささっと燃やすなり壊すなりしねーと、もう一隻あるしなぁ……で、それが終わったら殲滅任務か。
昨日の今日の事だから嫌な予感しかしないけど………いや、んなこと考えてフラグ立てるから不味いんだよ。意識の外にブン投げとこ。
二隻とも船を沈めてから現場へ。
まだおっぱじまってはいないらしく、両軍が睨みあったままである。
それを高いところから見下ろすのは俺らで……なんだろ、すげー憂鬱。
『どうすればいいですかね』
「ど真ん中に飛び降りればいいだろう？」
『そして争いは止めて！って叫ぶんですか？』
どこぞのジ○リみたいなノリは嫌です。やったとしても滑る。そりゃあもうギャグ的に。殲滅するからいいじゃんってか？ルッチさんはいるじゃん？
六百八十一話目 「不本意な登場」→←六百七十九話目 「サボりかサボりじゃないか」
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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