五百話目 貴「祝、五百話！！！！」 ページ37
『マジでもう帰ってください本気で』
「……仕方ない」
手に持っていたグラスをテーブルに置いて立ち上がったルッチさん。
ふう、やっとこの変な緊張地獄も終わりですね。
変に疲れた。もうマジで。
「世話になった」
『本当にですよ』
「駄賃だ」
一言だけそう言うと、腰をかがめて俺の額にキスをしてきやがった。
俺はキョトーンとして、その後にカアアアッと赤くなった。見てないから赤くなったかは定かではないが、顔がものすごく熱いのでそうであろう。
「ククッ、このくらいで赤くなるんだな」
『な、な……』
「じゃ、また明日だな。A」
ニヤニヤしながら出て行った彼。
残されたのは水滴の付いたアイスバケツに空のグラス。で、顔が真っ赤の俺。
『あああああああああああっ！！』
なんか恥ずかしくて叫んでしまった午前一時半。
もう実家に帰りたい。オヤジに会いたい。ハルタに癒されたい。イゾウに撫でられたい。マルコに抱きつきたい。サッチに……サッチになにかしたい願望は無いので取り敢えず蹴ったくりたい。
『という事があったわけですよバカ長官』
「そうかそうか、災難だったな。で、それと俺をバカ長官と呼ぶのに理由は？」
『ないッスね。全くないですけどバカ長官。強いて言えば、部下の教育位ちゃんとしてくれないっすかね？俺様、ブレイキングなハートになりそうです』
「もうなってしまえ。あと教育ならやってやる、ちゃんと俺を長官と呼べ」
『嫌ですよバカ長官』
朝の仕事を終え、一段落着いた俺は愚痴りに来ている。
カリファに泣きつこうと思ったが、朝からブルーノと仕事に行ってしまったのでできず、カクにでも愚痴ろうものなら「わしもキスするんじゃ！！」とか言って変態行為はたらくだろうし、ジャブラは馬鹿にするだろうし、フクロウはいろんな奴にばらすだろうし、ルッチさんは当事者というか犯人だし………あれ？相談できる奴居ねえじゃん！！
そんなわけで長官に愚痴りに来たのだ。
「ルッチは今日起きたのか？」
『起きなかったので起こしませんでした。というか部屋に入るのすら嫌だったので今日はルッチさんは居ないものとしてみることにしました』
「おいちょっとそれヤベえんじゃ……」
長官が言葉を濁した後、轟音と共に長官室の扉が開いた。
何事だと振り返れば無表情のルッチさん。
いや、どちらかと言うと怒りすぎて無表情になっていらしゃる感じ。
『お、おはようございます』
「おはよう、ルッチ……」
「……………」
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淋 - この時をどれ程待ちわびたことか・・(嬉泣ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2016年11月29日 18時) (
レス) id: 251a646782 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽(おとは)(プロフ) - 更新お疲れ様です！ 結果良いほうだといいですね！ 私も就職内定もらえましたし、大丈夫ですよ！ (2016年11月20日 21時) (レス) id: ff11fad73c (このIDを非表示/違反報告)
狐笛(プロフ) - 更新待ってましたー！！作戦隊長の作品全部好きです！これからも応援してます (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5065c368d2 (このIDを非表示/違反報告)
5OG7(プロフ) - 受験お疲れ様です(ヽ´ω`)_旦 続き楽しみにしてます。自分のペースで頑張ってください(o尸ﾞ｀・ω・´)o尸ﾞ (2016年11月20日 19時) (レス) id: c5a0fce0fe (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 次の更新も楽しみだぁ〜♪ (2016年11月20日 10時) (レス) id: e31c017b80 (このIDを非表示/違反報告)
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