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第二十三章 ページ25

(ゴホッ ゴホッ ゴホッ)

Aの部屋の前に来たとき咳を異常にしていた。
それを見て今はそっとしておこうと思った。
自分の部屋に戻ろうとしたとき―

土方「総司!お前何してるんだ?」

声の主は土方さんだった。

総司「何って・・Aの様子が気になって見に来ただけですよ。」

土方「そうか・・じゃあもう部屋に戻れ。今はそっとしておいてやれ。」

土方さんはAをそっとしておくように言った。

(土方さんはどうしてAの病気のこと教えてくれないんだろう?)

僕は前から疑問に思っていた。

総司「土方さん・・・Aは大丈夫なんですか?」

土方「・・・あぁ。大丈夫だ・・・。」

土方さんの声は弱々しかった。
大丈夫とは言えない状態なのだと思った。

土方「総司・・実はな・・・Aは・・・労咳なんだ。」

土方さんが突然Aの病気のことを話し出した。

総司「知ってましたよ。前・・たまたま土方さんと一くんが話していたのを聞きましたから。」

土方「知ってたのか・・・。すまんな・・内緒にしてて。Aに言わないようにって頼まれててよ。」

土方さんは僕に内緒にしていたことを謝ってきた。

総司「大丈夫ですよ。ちゃんとわかってますから。Aの性格上・・僕に心配かけたくなかったからですよね。昔からそういう感じでしたから慣れましたよ。」

土方「なら・・・いいんだが・・。お前はどう思うんだ?Aの病気について。」

土方さんから聞かれ僕はためらわずに言った。

総司「そりゃあ最初はショックでしたけど・・今はAを支えていこうと思ってます。」

僕はしっかりと自分の意見を土方さんに伝えた。

土方「そうか・・・なら安心した。ただAには言うなよ。バラシたって思われるからな。」

総司「わかってますって。心配性だな〜。土方さんは。じゃあ、僕部屋に戻りますね。」

土方さんと別れて僕は自分の部屋に戻った。
そして土方さんに言った言葉をこれからは守っていこうと思った。

その後夕食の時間になりいつもの風景が始まった。
Aはいつもと変わらず元気そうだった。

けど・・元気そうに振舞っているようにも見えた。


その日の夜、またAさんは咳をしていたのでした。

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 妹想い   
作品ジャンル:アニメ
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - あけましておめでとうございます。久しぶりです。終わりましたね。お疲れ様です。 (2015年1月17日 16時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん - 久しぶりに読みました。 (2014年5月31日 8時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりに読みましたー (2014年2月18日 11時) (レス) id: 5ea111d694 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - いいですねぇ!感動しました(≧∇≦) (2014年2月18日 11時) (レス) id: c7aade7074 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - 相変わらず良い話でしたーありがとうー (2013年9月1日 14時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろ | 作成日時:2013年3月26日 12時

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