【憂国のモリアーティ】Eternal Felony.【セバスチャン・モラン】 (ページ9)

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「ん？どうした、ジャンヌ？」
『ウィリアムから電報来た…詳しい事は兄様には話せないんだけど…ちょっと私ここ離れてウィリアムが住んでるところ辺りに住むかも…』

「は、話進みすぎてないか？！」
『だから！もしかしたらの話だって！とにかくっ！取り敢えず兄様は家事を取得しといてっ！夜出かけるかもしれないからね、私！』

「ジャンヌ…よく考えろ…ここくらいだぞ、金を取らないで住ませてくれる場所は…」
『いいもん！ちゃんとお金払うもん！って事で、今までお世話になりました。今日夜出発するね〜！』
「ジャンヌ…っ！」

最後の何よ……兄様の悲劇のヒロイン演技、相変わらず下手だな。
わざわざ私を呼ぶってことは…面白くなりそう！

＿数日後＿

私は、ウィリアムから指定された場所へと馬車で向かっていた。
大体ここら辺…かな。ここからは歩いて行こう。
「リーナさん、馬車ありがとう！ここまで充分よ！」
「了解です。ジャンヌ様、気をつけて行ってらっしゃいませ！」

ふふ、この酒場の近く…ね。
「ウィリアム、モラン！来たよ！」
「おや、ジャンヌ…久しぶりだね」
「遅えよジャンヌ。相変わらずトロいのか？時計読めないのか？それとも両方か？」

「私そんなに遅れてないんだけどー？ってかそれ煽ってるつもりー？その煽り方、やっぱりまだお子ちゃまねー！」
「んだと…？！お前の方が歳下だろ！！」
「はい、ストップ。仲良い癖に争ってどうするんだよ２人とも…」

そんな会話をしていると、誰かがこちらに向かってきた。
あれフレッドじゃね？

「…どうやら探し物も見付かったみたいだ」
探し物…察したよ何となく。

「よぉフレッド、お前も呼ばれてたのか」
「めっちゃ久しぶりじゃん！やっぱりアンタいいツラしてるねー！」
「…」
「…相変わらず愛想も何もねぇな…」

何言ってんの。愛想が悪くてもツラがよくていい子で仕事ができればいいんですー！

「彼(・)はどこにいた？」
「…病院じゃない。アヘン窟にいた」

なるほどね…
今回亡くなった子も、同じようにアヘンで…許せない。ぶち殺す。

今回の依頼人はいないけど、亡くなった子が生きてたらそうであっただろうし、ダラムの街全部が依頼人…とも言えるからね。
そう思ってたらウィリアムが同じこと言ってた。え、私天才と思考回路同じ？

「さぁ、罰を下しに行こう」

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リーナさん：リードレイ家の何でも屋的存在の女性。