【憂国のモリアーティ】Eternal Felony.【セバスチャン・モラン】 (ページ8)

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…暇。とにかく暇。
こう言う時、私はいつも昔の事を思い出したり、今この場にいない妹の事を思ったりする。死んではない。あの子は今嫁ぎ先にいる。

ちなみに私は兄の家に居候している。実家…ではない。
あの時…ウィリアムと出会った時に実家を燃やしたのだ。
何者かに撃たれて死んだと、世間にバレないように。

まぁ、アイツらが死んでも、悲しむ奴なんていなかった。
喜ぶか、興味を示さないか。

私らは今幸せだ。
私も、兄も、妹も、虐待によりなくなっていた〝喜び〟〝幸せ〟などの良い感情が取り戻されていた。

もう私なんてゲラゲラ笑うようになった。
その時兄がものすごく引いていたのを思い出す…

「ジャンヌ…そろそろ自分の家を買ったらどうだ？金は俺が出すし、お前もそっちの方が良いだろ？」

『…兄様、私は良いんだけどさ、兄様は困るんじゃない？私がいなくなって。

兄様、私がいなくなるに当たっての最終チェックね。

兄様、家事できる？

料理、いっつも私が作ってるよね？
掃除、いっつも私がしてるよね？』

「う、うるっさい！しょうがないだろ、できないんだから！」

『開き直らないでよ…私が教えるよ…それかメイドさん雇いな…？兄様人望あるし…』

あ～あ、ま、兄様の言ってることももっともだが。

金取んないで住まわせてくれるとこないかな？

…と、その時。

あの人(・・・)から、電報が来た。