【憂国のモリアーティ】Eternal Felony.【セバスチャン・モラン】 (ページ3)

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One page of my history. ページ3

辛い。苦しい。悲しい。逃げ出したい。
…誰か、助けて。

　「ジリアン、もう１回言ってみろ！！親である俺達への反抗の意を！」
　「ヒッ、ご、ごめんなさい…！もう許して下さい…！」

妹のジリアンが、父に虐げれている。
また、近くでは兄のジャンが、母親に妹と同じようにされている。

私は、今は何もされてないだけだ。私も両親に殴られたり蹴られたりされた事がある。

両親に反抗したいと思うが、私はまだ無力な子供だ。何もできない。

…だが、私は兄と妹が大好きだ。だから…

『父様、母様、兄様とジリアンを虐げるのは…もうやめて下さい…っ！私が身代わりになる…ので…！』

これに、両親は激怒した。

　「ジャンヌ？！貴女は誰のお陰で今生きているのかしら？！誰のお陰でここにいると思ってるの？！？！」
　「ジャンヌ…人聞きの悪い事言うなよ？これは躾だ。お前らがまともな子供達じゃないからな。いっそお前から殺してしまおうか？！」

そう言って父は銃を取り出す。
あぁ…終わった。
私の馬鹿みたいな発言で、２人を苦しませるのかもしれないのに。

父が銃の引き金に指を掛けた瞬間。
父が背後から誰かに撃たれた。

その後、２発、３発と撃たれる。恐らくもう死亡した。

　「…？！誰よ？！貴族であるこの人を撃ったのは？！」

母が後ろを向いて叫ぶと、母も父と同じように撃たれる。

兄様は危険を察知し私を抱き寄せる。私も、ジリアンを守るように抱く。

そこにいたのは、私より少し年上の男の子と、１０歳程年上に見られる男の人だった。