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11話、忘れ物 ページ12

謎の煉獄さんの行動にスンとしていたらゆっくりと車は止まり、私のお城の前に到着した
やったー!電車代浮いた〜!
じゃねぇええっ!!!


「煉獄さん!本当に今日は助けてくれてありがとうございました!!」
「あぁ…」
「では、私はこれにて……」


深々と頭を下げ、お礼を言ってから早々に車を出ようとした瞬間
手首を掴まれ視線をその先へ向ければ煉獄さんから1枚の紙を渡された


「名刺?」
「今度は必ず持ち歩いてくれ…それと何かあれば連絡をするといい」


連絡…?
っと疑問に思い名刺の裏を見れば完全な個人番号に思わず煉獄さんの顔を見てしまった
なんか、背中辺りがムズッとした気がした
なんだろう?
まぁ、いいや
極道の…ましてや組の若頭に頼る連絡なんて絶対ないだろうなー?
なんて思いながら笑顔で「分かりました!」っととりあえず社交辞令しておいた
車を再び降りる際に山本くん (彼の株が上がったからね) に手を振り降りた
振り返しては貰えなかったけど、律儀にお辞儀されたから安心した
無視されたら泣いちゃう
車のドアを閉める際に今一度、煉獄さんと視線が合い
不易な笑みを浮かべながら煉獄さんはそっと一言だけ


「…連絡待っているぞ」


っと言った気がした
走り去っていく恐らく高級車を見送りながら、連絡しないのに待たれてもなぁ〜
っと思ったのは言うまでもなく
まぁ何はともあれ、無事に我が城にたどり着いたのだから
お風呂入って清めてご飯を適当に済ませて、楽しみにしていた新刊と──


「ん゛ぐぅッ!!?」


その瞬間、私の脳裏に閃光が走った
アクキーは2個買ったのに袋の中身は1個
そこから導き出された答えは一つで──
光の速さで先ほどの貰った名刺の裏の電話番号を自分の携帯に入力して通話ボタンをタップしたらワンコールで通話は繋がった


『よもや!早速何かあったみたいだな!』
「喧しい!!知ってたのなら教えてください!てか、今すぐ返してくださいッ!!」
『ふむ…、今そっちに向かっているから少し待て……しかし、このキーホルダーは中々良い作りだな』
「は?待って、開けたの!?」


なんと言う白々しさに頭が痛くなる

12話、自分を殴りたくなる→←10話、仲間を見つけた



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(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月23日 9時

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