12話、自分を殴りたくなる ページ13
アクキーを拾われたままだった事を忘れていた私も確かに悪いが、教えてくれたって良いじゃないか!
電話先の相手がどんな立場であったかなんて今の私には考えが抜けていて、一刻も早く返してほしい一心であったが
まさかのアクキー開封報告を受けた時には、流石にキレた
だけど、その炎上は直ぐさま沈静化された
『確か、これは君が大好きっと言っていた──』
「ん゛ッ!!本当にマジで返してくださいッ!それ欲しさにどれ程頑張ったことが──ッ!」
キィイッ
「良かったな!お目当てのキャラが当たって」
「それはもう嬉しさの余り泣きそうですよッ!!」
後部座席の窓を下げ、見せつけるように私に凛々しいコン寿郎さんのアクキーをぶら下げてにっこりと笑うイケメンにイラつきはしたけど
それ以上に、瓜二つの顔に萌えた自分を殴りたくなった
手を伸ばし煉獄さんからコン寿朗さんを奪還しようとした時
グィッと煉獄さんに腕を引っ張られ、そのまま引きずり込まれそうになったことに焦り咄嗟に車に手が付いた
「──次は俺から連絡する」
スッと静かに耳打ちされ、それもう驚きの余り無言で煉獄さんの顔を見るぐらいにはフリーズした
そんな私の心情など知りもせず、目を細めて優しく笑いながら私にコン寿郎さんを渡してくれた
お帰り、コン寿郎さん…っ!そしてこれからも宜しくねっ!
漸く出会えた感動の余り受け取ったアクキーを胸に抱き締め、余韻に浸かっていてハッ!?と気付き前を向けば
ニヤけ顔もやはりイケメンだな
スンとなって急いでその場から逃げた
つい惚けて煉獄さんの存在を忘れていた
あれ?…煉獄さんなんて言ってたっけ?
コン寿郎さんとの出会いとイケメンの輝きで記憶がごっちゃになった
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棗(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年10月23日 9時