180話、好奇心に負けた ページ34
ふわふわの髪の毛が間近にあるってこともあるが、普段なら絶対に届かない距離にある頭だけあって好奇心に負けた
「……A?」
「えへっ、好奇心に負けました!」
「…………」
「あ"ぁっ!?い、嫌ですよね…っ出すぎた真似を…ぉおおっ!」
「ククッ……別にAになら構わん…好きなだけ撫でても良いんだぞ?」
「ぉ、おおぅ…っ!」
なんとか皮一枚で助かったようだ
好奇心に負けて煉獄さんの頭を撫でたら思いの外、気持ちよくって何度も撫でていたら煉獄さんが固まったことに命の危機を感じた
パッと両手を広げて慌てて謝ったが、機嫌が悪くなるところか寧ろ楽しそうに笑って頭を擦り付ける煉獄さんの行動にキュンとした
なんだ?この母性が擽られる謎の……おん、?
「身内以外で俺の頭を撫でる恐れ知らずな女は君だけだぞ?」
「……つまりそれほど無防備にしてくれてるってこと?」
「ほぅ…正解だ!よく分かったな」
顔を此方に向けてニィッと悪戯っぽく微笑む煉獄さんの笑顔に心臓は跳び跳ねた
若様の頭を撫でれる人間なんて本当に限られた数しか居ないだろうよ
この場合、恐れ知らずというより命知らずだろうが…
あの煉獄さんが心を許してくれている
そんなふんわりとした実感がじわじわと胸を擽った
「──さて、休憩はこれくらいにして続きを再開するぞ!」
「うへぇっ!?も、もうちょっと…っ」
「……また後で、な?」
ガバッと元気を取り戻したかのような笑顔で恐ろしいことを言うものだから、名残惜しむように手を延ばしたが
呆気なく指は絡め取られた
休憩は終わりだと分からせるようにスルリと撫でられた頬に私は何も言えなくなった
181話、幸せな気持ち→←179話、大変恐縮でありますがーっ!
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棗(プロフ) - クロさん» そんな!?勿体ないお言葉…ッ!凄く嬉しいです!これから…だなんて、えへへ〜っ!すみません。ご期待に応えれる作品であれば幸いなのですが、これからもヲタクライフ強火で書ければ…!っと思っておりますので、少しでも楽しんで貰えるよう頑張ります! (2021年12月7日 0時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ナキサさん» ナキサさんっ!!ありがとうございますっ!ナキサさんにそう言って貰えると嬉しいです!!応援もありがとうございますっ!日々、頑張っていきますっ! (2021年12月7日 0時) (レス) @page46 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 私のお気に入りの作品の中で、一番好きな作品です。棗様、いつも楽しいお話をありがとうございます!若様とヲタクな夢主ちゃんのこれからを想像しながら毎日更新されるのを楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2021年12月6日 8時) (レス) @page39 id: 6871d01b79 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - イケメンな若様、最高ですね〜!夢主ちゃんとの関係値が好きです。応援してます! (2021年12月6日 1時) (レス) @page39 id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 梅好きさん» 梅好きさん嬉しい言葉をありがとうございます!優しい世界に泣きそうです!とりあえず、ティッシュをどうぞ…!とても恥ずかしい気持ちで一杯なのですが、そう言って貰えると本当に励みになります!これからも頑張りますで引き続きティッシュ片手に宜しくお願いします! (2021年12月4日 6時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月28日 1時