162話、俺の責任 ページ16
Aには悪いが、別に携帯で連絡なんぞ取らなくても指先1つで俺の部下は動けるヤツらばかりだ
「お疲れ様です若──っ!」
「──で?ゴミどもはどうしてる?」
「はい…指示通り屋敷の地下へ連れて行ってます」
「………ふぅ──っ、とんだ失態だな…」
「申し訳ありませんッ!」
乗り込むや否や、ゴミどもの処遇について問いただせば指示通りきちんと持ち帰っていた
取り出した煙草を咥えれば直ぐ様、火が着きゆっくりと煙を吐き捨てた
とんだ失態──。
よもや俺の部下までもが手を上げるとは思いもしなかった
田中は昔からそうだ
血の気が多すぎて一度キレたら周りが見えなくなる利かん坊──
思い出す度にイラつきが募り頭が痛くなる
俺の隣に居るヤツも視線を下に向け、運転席のヤツも震えながら視線を下に向け謝り続けていた
別にコイツらは悪くない
「──田中のバカな行動を予測できなかった俺の責任だ」
「そんな事はッ!!」
「いや、いい……俺が戻るまで田中とバカ女には手を出すな…俺がやる」
「……ッ、はいっ」
部下の行動を予測できなかった
それは俺の責任だ
そんな事はないと言うが、未然に防げていたのも事実だ
煙草の煙を再び吐き捨てた
俺がAの傍を少しでも離れさえしなければそもそも" こんなコト "にすらなってもいなかっただろう
それでも度が過ぎたのも事実──
俺なりのケジメを付けさせるのが若頭としての務めだ
「それから田中の女だったか?あのゴミ女…アイツの件は全て山本にやらせろ」
「…や、山本…に、ですかっ?」
「あぁ、俺が戻るまで、だ…けして殺すなっと伝えておけ」
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棗(プロフ) - クロさん» そんな!?勿体ないお言葉…ッ!凄く嬉しいです!これから…だなんて、えへへ〜っ!すみません。ご期待に応えれる作品であれば幸いなのですが、これからもヲタクライフ強火で書ければ…!っと思っておりますので、少しでも楽しんで貰えるよう頑張ります! (2021年12月7日 0時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ナキサさん» ナキサさんっ!!ありがとうございますっ!ナキサさんにそう言って貰えると嬉しいです!!応援もありがとうございますっ!日々、頑張っていきますっ! (2021年12月7日 0時) (レス) @page46 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 私のお気に入りの作品の中で、一番好きな作品です。棗様、いつも楽しいお話をありがとうございます!若様とヲタクな夢主ちゃんのこれからを想像しながら毎日更新されるのを楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2021年12月6日 8時) (レス) @page39 id: 6871d01b79 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - イケメンな若様、最高ですね〜!夢主ちゃんとの関係値が好きです。応援してます! (2021年12月6日 1時) (レス) @page39 id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 梅好きさん» 梅好きさん嬉しい言葉をありがとうございます!優しい世界に泣きそうです!とりあえず、ティッシュをどうぞ…!とても恥ずかしい気持ちで一杯なのですが、そう言って貰えると本当に励みになります!これからも頑張りますで引き続きティッシュ片手に宜しくお願いします! (2021年12月4日 6時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月28日 1時