2話 *真希 ページ2
今いる場所は真っ暗な部屋の中。
窓はあるらしいが、一日に数回ほとんどが私の寝ているうちに開いては閉まっていく。
ドアもそうだ。朝と晩に一回ずつドアの隙間から送られてくるぐらいしかない。
夜中のうちに隙間から外をのぞいてみたが、監視はいないらしく、私に食事を届ける人は変な口調の男だ「こんな所に閉じ込めてゴメンなさいねぇ…」と小さくこぼしながらドアを少し開けてそこから食事を入れられる。
ここはいったいどこなのだろうか。
あの日から二週間近くたった。
置かれている立場は変わらないが、変わった事が少しだけあった。それは、外の窓枠に打ち付けられていた板がはずされ光がこの部屋に差し込むようになったのだ。
゛昔聞いた、地下の採石場に閉じ込められた人が救出されたとき外の光がまぶしすぎて目が開けられないからサングラスで視界を暗くして日を防いだ…。なんて話。゛
ふと思い出した話の事を考えながら、すぐに目を開けず、
ゆっくりと時間をかけてあけてみることにした。
「んっ...眩しい」
手を前にやって目に入ってくる光を防ぐ。
だが、ある程度経つとなれ普通に目があけられた。
周りを見渡してみると、
ここは城の中で、しかも物置のようだ。
床はコンクリート製でなく、綺麗なタイルが敷き詰められている。
壁側には本棚があり、そこに並べられている本の題を見ても異国の言葉で書いてあり、
異国の本の隣に置いてあるのは箱のようだ。しかも小さい四角形の。
気になった私はそっと手を伸ばし、箱の中身を調べようとした。手に取って軽く押し開いてみたが一向に開かない。確かに穴が開いているのに。
「ねぇっ！開いてよ！っー！」
力を込めてみたが逆に先ほどより硬くなった気がする。
なら、内側からなら開くのではないか？と思い指をゆっくり穴の中に入れていく。
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作者名：真希maki×リオチャコ x他1人 | 作者ホームページ：orz
作成日時：2015年5月16日 20時
