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「これは何かの罠だ！私は汚名を雪ぐ！ これは戦略的撤退だ！！透過魔法 “見えざる軍兵”」
魔法を発動したゲルドルの体は、カメレオンの如く色が変わり空間に溶け込んだ。
「げ、逃げる気かよ。いよいよマジじゃないスか」
「まずい！ヤツの透過魔法は一定時間姿が消え、一切の魔法を透過する！しばらくの間奴は無敵だ…！だがこのまま逃がすわけには！」
シャーロットの言う通り、ゲルドルの透過魔法は魔法の攻撃全てを受け流せることができる。
どんなに強大なものも効かないのだ。
その無敵な力ゆえに、ゲルドルは魔法騎士団長まで上り詰めた。
…対策がないわけではないが。
「そこだぁぁぁ！！！」
アスタが氣で感知した場所に剣を振るうと、見事にゲルドルに当たった。
どんなに巧妙な魔法で姿を消しても、氣を読める者の前ではそれは無意味に等しい。
「な…何だと！？」
「オレが尊敬している騎士団長は、こんなとこで逃げねぇ！！」
「氣を読める反魔法の小僧…どうやらテメーの天敵だったみてーだな」
ヤミが不敵に笑った。
「ナメるな！私は団長だぞ！！」
「ッッ！！……
「「「！！？」」」
ゲルドルの威圧に一瞬押されたアスタだが、剣を握る力を緩めずに叫び返した。
Aがここにいない理由はそれだった。
尋問して知ったゲルドルの“裏切り”に彼女は異常な反応を見せて、一時的に意識を失ったのだ。
今は別室にて眠っているので心配はない。
だが、王国を裏切った上に自分が慕う彼女が傷ついたと知った団長達は、膓が煮えくりかえるほどに怒りが募った。
団長達の中でまだ大人しい方であるウィリアムですらも、雰囲気が少し変わったのをヤミは感じ取った。
「ポイゾットさーん、ちょっとそのまま〜〜
絵画魔法 “レストリクシオンの泉”」
アスタのおかげで姿を現したゲルドルは今、普通の攻撃は受け流せない。
リルの絵画魔法は、ゲルドルの足元に巨大な絵の具を塗りたくり、その中にゲルドルの体は飲み込まれた。
「う〜〜んポイゾットさん絵になる男ですね〜！題名は…『溺れる団長』…ですかねっ！」
あふふふと笑うリル。
誰よりも早く拘束魔法を発動し、見事な手際でゲルドルを捕らえた。
「リル…貴様生温いマネを…」
「だって〜僕がやらないと……この建物消えちゃいますもん」
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なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
