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「……ヤツめ、戦いの最中で会話など舐めた真似を……！！
リヒト様が本気を出すわけにはいきません！差し出がましいでしょうが助力させて下さいませんか…？」
「……ありがとうヴァルトス。君にはいつも助けられるね。ではあの少年を捕まえてくれるかい？多少傷付けて構わない」
「それならば…容易いことです」
頭首はヴァルトスに、アスタを捕らえるよう指示した。
言われた通りにヴァルトスはアスタを目掛けて魔導書を開く。
「ちょうど良かったな小僧。あのガリガリ細目で練習してみ？」
「えええええ！？そんなの無理に決まって、」
「俺の故郷には“武士に二言は無い”っつー言葉があってな…。言ったよな？魔法帝になるってよ。
今ここで限界を超えろ。それしか道は無え」
ヤミの目は本気だ。
その本気に自分が介入するのは野暮だと判断したAは、アスタとヤミの戦いを見守ることにした。
“氣”というのは、一般的に言えば気配そのものに近い言葉である。
気配はそもそも生物の全てに存在するものなので、魔力の感知とは全く関係ない。
そのため魔力がない故に感知が出来ないアスタでも、氣を読むことなら可能かもしれない。
むしろ魔力感知を得意とする者よりは有利だ。
一度目はアスタは気配ではなく聴覚に頼ったため失敗した。
五感全てで感じろというヤミの助言のもと、再び神経を研ぎ澄ませて集中する。
ヴァルトスが空間魔法を展開する瞬間、それを感じたアスタは見事にヴァルトスを倒した。
「…やった、やりましたよヤミ団長！！」
「何でオマエマジで出来んの？キモ…ヒくわー」
「えええええええ」
「えーヤミさん…えー……」
やれと言ったヤミ本人が引いている。
Aがやった時はアスタよりも時間がかかったので引かれることはなかった。
が、まさか僅か2回目で出来るようになるとは予想外だったのだろう。
「……よくも…ヴァルトスを……！！」
「っ！！」
まただ。
Aはまた彼の“嘘の氣”を感じた。
本当はそう思っていないということか？
だったらこの人は何がしたいんだ？
何故ヤミはそれを感じなくて自分だけが感じた？
考えれば考えるほど疑問しか思い浮かばない。
「オマエ達のような人間が我が同胞を傷付ける事は二度とあってはならない……！！」
「な…何なんださっきから！自分達から仕掛けといて！！」
“人間” “二度と”
その言葉が妙にAの頭に引っかった。
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HANON(プロフ) - Amaneさん» 大正解です！母がよく韓ドラを観ていて、そのシーンと台詞が凄く印象に残っていたので使いたいと思っていたんです。Amaneさんコメントありがとうございました。 (2020年2月24日 21時) (
レス) id: cf411dd6ee (このIDを非表示/違反報告)
Amane(プロフ) - ウィリアム様カッコイイ〜！！そして主人公めっちゃ好みです！笑 所で王様の価値の話ってあの韓ドラが元ネタですよね！違ったらごめんなさい…もしそうなら、お話してみたいです笑 いきなりのコメント失礼します！ これからも応援しています！笑 (2020年2月24日 21時) (レス) id: 1a3aa9e49a (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - NONAMEさん» ノゼル団長は大体何やってもカッコいいから素敵ですよね！NONAMEさんコメントありがとうございました！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - ノゼル様かっこいいいい!!こんなかっこいいノゼル様書いて下さってありがとうございます！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: c3aeec0d97 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - いらとやさん» 投票ありがとうございます。私も誰にするか迷っていて、皆さんに決めていただきたいと思ってアンケートを作りました。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年8月11日 8時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年6月5日 19時
