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Yoohei side
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ぱたぱたと駆け寄ってくる姿に
可愛いなんて思いながら後部座席のドアを開ければ
驚いた彼女が足にブレーキをかけた。






『えぇっ?!みんな、いる、んだ、』






独り言みたいに呟く姿に
思わず全員が吹き出す。




当然、俺が乗ってる側のドアを開けたから
俺の隣に座ってくれるわけで。

これを狙ってわざと一番最後に左端に乗ったことは
流石にメンバーにはバレたくない。




後部座席に五人並んで座るとなると
当たり前だけど窮屈で、

緊張してしまった彼女が
ぎゅっと身を縮めて力を入れてるのが分かる。






『あの、これ乗せて頂いていいんですか、、?』


「うん。そんな縮こまんなくても大丈夫だよ。」






俺がそう言ってもやっぱり力が抜けてなくて
キョロキョロと窓の外とかを見回す様子が
借りてきた猫って感じで可愛い。






「ごめんね、こんな男臭い車で。むさ苦しいよね。」


「ライブ観に来てくれてありがとうね。」


「ねえ、洋平とはどういう関係なの?」






俺の好きな子だと知った三人が
次々とAちゃんに話しかける。



次から次へと投げかけられる言葉に
あわあわと受け答えをしていて

あんまり困らせないであげてって思うのと
三人の彼女に対する興味が凄いことに少し苛立ちを覚える。






『川上さんとの関係、、ですか。』


「ふはっ、川上さんって呼んでるんだ。」






あからさまに

(お前、距離取られてんじゃね?)

って顔してこちらをちらっと見てくるまーくん。




うるせえな!俺もその距離感に悩んでるんだよ!




思ったよりも俺とAちゃんの距離が空いてるって
メンバーに悟られたくなくて。


Aちゃんが真隣にいるはずなのに
少しずつイライラが募っていった。








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まぬん(プロフ) - こちらこそありがとうございます!頑張ってください!! (2月13日 1時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないです。更新頑張ります! (1月10日 22時) (レス) id: 0868a1dc49 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!更新頑張ってください🙇‍♀️ (1月4日 3時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年8月22日 22時

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