vanilla sky

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Yoohei side
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「…あ！なんか俺わかったよ。」






急にデカい声でヒロがそう言う。






「なんかさー、なんだっけ。
アルバム作ってる辺りで会った女の子、、」


「女の子なんだ？！
あ、A、さん、みたいな、、子？」


「そう！Aちゃん！」


「おいおいようへーさん、
友達って身体の方だったのかよー。」


「手が早すぎるね。」






ヒロが女の子であることを暴いた瞬間
3人が猿みたいに喋り始めた。



しかも、身体の友達って。
Aちゃんに失礼じゃない？
それに俺別に手出してないし。



てか、別にそっち目的じゃないけど
こっちだって手出せちゃうくらい仲良くなりたいっつーの！
手出したい訳じゃないけど！！




不機嫌を表情にめいいっぱい出していると
そのオーラを察知したメンバーが含み笑いを見せる。






「何、図星なの？洋平さん。」


「Aちゃんは、そうだけど、、
そういう友達じゃねーし。」


「ふはっ、とりあえず好きな娘なんでしょ？
その不機嫌フェイス直さないと
乗ってきた時ビビられちゃうよ。」


「てか、Aさんの顔見れるの初めてじゃね？」


「俺とまーくんは初めてだね。」


「あ、それっぽい子、いるよ。」






にーやんの言葉にぐっと息を飲んで
彼女の登場を静かに待ち始める。



窓の外にAちゃんを見つけて、
スモークガラスだから見えないだろうと
窓を開けて手を振ると小走りで向かってきた。








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