vanilla sky

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you side
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暫く歩いて人が少なくなってきたところで
邪魔にならないところに立ち止まって
急いで折り返しの電話をかける。




楽屋って忙しいのかな？
シャワーとか浴びてたり？




お互いにタイミングがすれ違っちゃうかも、
なんて若干の不安を感じていると
案外すぐに川上さんが出てくれた。






「もしもし、Aちゃん？！」


『すみません、人が多くて出れなくて。』






電話越しに聞こえる声は
いつになくハイテンションで少し面食らう。


ライブの後だからかな？






『川上さん、なんかあったんですか？』


「ねえ、もしかしてだけどさ。
今日のライブ来てくれてた？」






さっきハイテンション具合に面食らったばっかなのに
そんなことを言われてさらにびっくりして
何を言ったらいいのか分からなくなってしまう。



結構目立たないところにいたつもりなんだけど、、






「…Aちゃん？」


『あ、はい、行きました。』


「やっぱりーー？！
まーくんの方いたでしょ？」


『はい。ライブ凄く良かったです。
ていうか、よく見えましたね？』


「見覚えある人いるなーって思ったら
もしかしてAちゃん？って何回も見ちゃった笑」






だからやけに目が合う？なんて思ったんだ。






「でさ、今どこいる？」


『会場からちょっと歩いたとこです。』


「おっけー。後で周りの写真送って？
車で拾ってもらうから、またね。」


『え？』








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