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Yoohei side
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「、、なんで泣いてるの?」
俺から勝手に連絡を絶って
気まずい仲にしたのも俺の癖に、
あんな泣き顔を見せられたら
Aちゃんをそんな顔にさせた理由が
どうしても知りたくなって聞いてしまった。
今更何?って思われてもいいし、
何より今のAちゃんをほっとけなかったから。
だけどAちゃんは俯いたまま
返事をしてくれない。
そうだよな。
俺なんかに言いたいわけもない。
なんで気まずそうな素振りも見せずに
堂々と話しかけられるの?なんて思われているかもしれない。
でも、俺はこんな彼女を置いて帰るつもりはなくて、
だけど返事がない以上何をしていいか分からなくて。
それでも、彼女が少しでも安心できるようにと
小さく丸まった背中に遠慮がちに触れた。
優しく、子供をあやすように
ぽんぽんと撫でていると
不規則だった呼吸が落ち着き始めて
手の甲でぐいっと涙を拭った。
「落ち着いた?」
呼吸が整わないのかこくこくと頷いてから
ちらっと上目遣いでこちらを見上げて
ようやっと目が合った。
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まぬん(プロフ) - こちらこそありがとうございます!頑張ってください!! (2月13日 1時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないです。更新頑張ります! (1月10日 22時) (レス) id: 0868a1dc49 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!更新頑張ってください🙇♀️ (1月4日 3時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2023年8月22日 22時