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you side
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とりあえず自分の頭を落ち着かせたくて
ソファに置きっぱなしにしていたギターをまた抱えた。
…抱えたは良いものの、
川上さんがいるこの空間で上手に弾けるわけが無い。
でもギターを置くのも不自然だしどうしよう。
結局調子の狂っている自分に呆れそうになる。
「聴いてもいい?」
ギターを抱えたまま固まる私の隣に川上さんが座った。
わわ、この人結構距離が近い。
川上さんが座ったのは
互いの体温がほんのりと伝わるほどの位置。
同じ空間にいるだけで弾けずにいたのに
こんな真隣に来られて、一体どうすれば、、
『、、緊張しちゃって弦切っちゃいそうです。』
「ははっ、どんだけピッキング強いの笑」
『強ばっちゃいます、
ロックスターの隣でギター弾くなんて。』
「…?」
いきなり不思議顔になった川上さんに、
不安になって自分の発言を思い返してハッとした。
私、川上さんのこと、ロックスターとか言っちゃった?
思わず自分の口元を手で覆い隠した。
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まぬん(プロフ) - こちらこそありがとうございます!頑張ってください!! (2月13日 1時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないです。更新頑張ります! (1月10日 22時) (レス) id: 0868a1dc49 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!更新頑張ってください🙇♀️ (1月4日 3時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2023年8月22日 22時