vanilla sky

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you side
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『か、わかみさん、？』






そこには、眉を下げて心配そうに私を見つめる
川上さんがいて、



お酒と涙で酷いであろう顔を見られたくなくて
反射的に急いで俯いて覆い隠す。






「、、なんで泣いてるの？」






川上さんもガードレールに寄りかかって
少しの沈黙が流れた後、そう聞かれた。




どうしよう。凄く答えにくい。




飲んだことへの後悔か、
それとも忘れられていないことへの情けなさか。



きっと、そのどちらともが当てはまる。



けど、そんなことを私を悩ませる張本人に
面と向かって言えるはずもなくて。





何も喋らず、泣き止まずにいる私の背中を
川上さんがぽんぽんと撫で始めた。





少し気を許した素振りを見せたと思ったら
突然ぷつりと連絡が途絶えた。

それなのにいきなりこんなことして、
一体私をどうしたいって言うの？




そう思うのに、その大きな手が背中に触れる度
言い表せない安堵感に包まれて
目尻に残った涙を手の甲で拭った。






「落ち着いた？」






返事をしたいのに上手く声が出なくて
こくこくと頷いた。

けど、またすぐ私たちの間には
少し気まずい雰囲気が流れる。









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