vanilla sky

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you side
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気を使われるのが嫌で平然を装ったけど、
2週間前はお洒落だったのにって言われた瞬間
心臓がきゅっと強張った。



それは、
今日の服装がダサイって言いたいの？
とかそういう訳じゃない。



川上さんと定期的に会うことが日常になっていた自分が
どれだけ図に乗って日々を過ごしていたかを
痛感させられた気がしたから。




家に帰って、鏡に映った自分には
まさに言われた通り覇気がないという言葉がぴったり当てはまる。




クマがあったり、頬が痩けたり、顔色が悪かったりとか
そういう分かりやすい変化は何も無いけど、
ただ気力が感じられない。




2週間前の私がお洒落をしていたのも
今の私が何にも気を使わなくなったのも

どちらもきっと、
私が川上さんに惑わされていることの表れで。




どんだけ余裕のない女なんだ、、




ある時は鼻先を触られ、
ある時は頭を撫でられたり、
会う度に弄ばれてた気がする。




どれもこれも、川上さんにとっては
気まぐれなスキンシップに過ぎなかっただけで
本気で動揺してたのは私だけ。




私みたいな若造にはまだ早かったんだって
改めて突きつけられた気がした。








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