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you side
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家に帰ってスマホの画面を忙しなく、
何度も何度も確認してしまった。




、、これが、正真正銘川上洋平の連絡先か。




やっちゃダメと言われるとやってしまいたくなる
押すなよの法則が働いて

思わず連絡先を消してしまおうか、なんて
一瞬考えてしまうほど舞い上がってる自分がいる。




…連絡来ないな。



でもまあ、予定が定まったら教えてくれるみたいだし
そもそもの話その為だけの連絡先だもんね。



それなら連絡が来ないなんて
おかしいことでもなんでもない。




ほんとに貰っちゃって良かったのかなーって
おちゃらけた気持ちのままスマホを伏せると
すかさず着信音が鳴って心臓が飛び出そうになった。




恐る恐る伏せたスマホの画面を見てみると、
そこには川上さんの名前。



ごくりと唾を飲み込んで、
一呼吸置いてから電話に出る。






「もしもし?Aちゃん?」


『はい、何かありました?』


「ふはっ、Aちゃんはいつも仕事モードだよね。」


『いや、だって一応お客さんですから。』


「俺は普通に話したくて電話しただけなのに。
もう友達みたいなもんじゃないの?」






思いがけない言葉をかけられて
スマホを片手に思わず固まる。






『と、もだち、、?』






友達って思われてるだなんて予想だにもしていなくて。

予定の共有のためだと思っていた連絡先の交換は、
川上さんにとってはお友達感覚だったってこと、、?






『あ、あの、業務連絡用に交換したんじゃないんですか?』


「ん?ごめん、迷惑だった?」


『いや、そんなんじゃないんですけど
ギターをお返しする日を決める為だった思うんですが、』


「それはそうだけどさーそれじゃつまんないし。
ただのお客さんってちょっと嫌だし。」


『ただのだなんて言ってませんよ!』


「ふはっ、だっていっつも接客みたく喋るから。」


『一応お客さんと店員ですから。』


「もうそういう硬っ苦しいのやめない?
ファンとバンドマンってのも。」


『そっ、んなの、緊張って言うか、
おこがましいっていうか、、』


「変なとこで真面目なんだからー。
とりあえず!このおかしな距離感をやめにしない?」


『…少しづつ、ですかね。』






ドギマギした口調で受け答えをしながら

人気バンドマンと友達になってしまってるっぽいこの状況を
私はずっと信じられないままでいた。










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更新、大変後れてしまい申し訳ございません。
また少しづつ進めていきます。

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まぬん(プロフ) - こちらこそありがとうございます!頑張ってください!! (2月13日 1時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないです。更新頑張ります! (1月10日 22時) (レス) id: 0868a1dc49 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!更新頑張ってください🙇‍♀️ (1月4日 3時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年8月22日 22時

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