検索窓
今日:39 hit、昨日:8 hit、合計:7,254 hit

04 ページ16

Yoohei side
_







制作の途中、難度も頭に浮かぶのはAちゃんの顔。




会う度に彼女について知れるのもそうだけど、

他とは違うどこか惹かれる雰囲気のようなものを持っていて
なんか無性に会いたくなってしまう。



この前は道端でばったり会えたけど
1番手っ取り早いのはあの楽器屋に行くことかな。




でも、話をするだけで帰ったりしたら
何しに来たの?って思われるかもしれない。

欲しい機材とかも何も無いのに
どう立ち回ればいい?




まずAちゃんが
何曜の何時にいるのかさえも分からないし。

知らない店員さんしかいなかったらどうすんだよ。




あーー、前会った時連絡先交換しときゃ良かった。

Aちゃんもちょっと酔っ払ってたし
あまり良くないけどそれを利用すれば
上手くいってたかも。




ていうか、Aちゃんって俺らのどんな曲聴くんだろ?



ポップで軽い曲?

バラード?アコースティック?



ちょっとハズしてくるAちゃんのことだし、
あんな可愛らしい見た目して実は
ロッカーらしいキクスピ辺りが好みだったり?笑




そうであって欲しいなーなんて考えていたら
口許がだらしなく緩む。






「なんでそんな気持ち悪い顔してんの?」


「っ、な、気持ち悪いって何!」






余程情けない顔をしていたのか、
まーくんに突っ込まれてしまった。






「手止まってるじゃん。考え事?」


「ああ、うん。そんなとこ。」


「猫?」


「猫って?」


「洋平にそんな顔させるの猫くらいしかないじゃん。」


「、あ、うん。猫のこと考えてた。」


「今のはなんの間?絶対猫じゃないでしょ。」


「うるせーな!なんだっていいじゃん!」






変なところで鋭いまーくんの一言で、
興味を持ってしまったメンバーが“女?女?”って
囃し立ててくる。






「アルバムのラストナンバーはラブソング決定だな!」


「失恋ソングになるかもよ?」


「いやいや、洋平さんは狙った獲物は仕留めますから。」






すっかり楽しくなっちゃってるメンバーに

これは先が思いやられるな、
そんな予感がした。








_

・→←03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まぬん(プロフ) - こちらこそありがとうございます!頑張ってください!! (2月13日 1時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないです。更新頑張ります! (1月10日 22時) (レス) id: 0868a1dc49 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!更新頑張ってください🙇‍♀️ (1月4日 3時) (レス) id: e77305bd37 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年8月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。