まだ言ってないこと…

5話 ページ9

出水side



宮野はエレベーターの前で待っていた

今は生身だから全力で走るとさすがに疲れる

膝に手をつき肩で息をする

米「おまえ、体力ねーなー」

出「うっせ！」

槍バカはあんなに走ってたのにけろっとしてる

貴「大丈夫？もうすぐ着くから…」

そう言いおれの肩をぽんぽんと叩く

…優しいな……

米「おまえ…歩くの早過ぎじゃね？…」

貴「え…そうかな…自覚ない…」

呼吸も落ち着いてきて、顔を上げると丁度エレベーターのドアが開いた

貴「行くよ」

エレベーターの中に入ると宮野が、階数の書かれたボタンを押す

ポンと音がなり、ドアが開く

しばらく歩くと

貴「ここだよ」

と宮野が足を止める

宮野の前には、白くてシンプルなドア…

周りを見ると同じようなドアがいくつもある

出「よく自分の部屋だってわかるな」

貴「だって、ここ…」

と指を指す

ドアの横に、インターホンらしきものが設置されている

確かに周りのところにはないから目印になる

貴「なぜか1人で本部に住むって言ったら、鬼怒田さんが付けてくれた」

…確か、鬼怒田さんってロリコン…って………
…やべぇ…なんか今寒気した

貴「どうぞ…入って」

宮野はドアを開け待っている

槍バカはもう靴を脱いでいる

おれも靴を脱ぎ、お邪魔しますといいながら部屋に入る

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